はぐくむブログ

自分にやさしくするってどんなこと?をつぶやいています。Somatic Experiencing®を中心に身体の内側からの安心をはぐくみます。

トラウマの再固定化とは

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つらい記憶や感情と向き合うことが大事、と言われていますよね。
たしかにその通りなのですが、それらと向き合うための" 基礎体力"がない状態でいきなり思い出したり、向き合ってしまうのはあまりいいことではないんです。

もともと、つらい記憶や感情が生々しく残っているということは、その出来事を"消化"するための体力がなかったからそうなっていると考えられます。(体力がなかったのは、けっして努力や忍耐が足りなかったわけではないです。ただ、その出来事が大きすぎたり、急激に起こりすぎてしまったということです。)

なので、つらい記憶や感情と再度向き合う前に、"基礎体力"作りをする必要があります。"基礎体力"作りは、somatic experiencingなどで神経系の働きを整えたり、セルフコンパッションの力を高めて問題と自分の脱融合化の力をはぐくむことです。

こうした"基礎体力"がついた状態でつらい感情や記憶と向き合うとその出来事に対する自分の中の意味づけが変化します。今までほどにその出来事へのこだわりを感じなくなったり、その出来事が起こったことが自分にとってどんな意味があったのかが腹落ちしたり、ということが起こります。

ここまで行くことができたら、そのつらい記憶や感情は「思い出」に変わっていきます。

ところが、この"基礎体力"が整わない状態でつらい記憶や感情と向き合うと、向き合っている最中は、涙がでたりさまざまな感情がでるので、なんとなくすっきりした感じはするのですが、脳の中ではつらい記憶や感情を再体験しているだけ、つまり、凍結していたつらい記憶や感情を解凍して再凍結するだけ、であることがあります。

これを"トラウマの再固定化"といいます。

"トラウマの再固定化"が起こると、私たちの脳と身体はそのつらい記憶や感情についてより一層「これは乗り越えることができない脅威だ」と認識するようになってしまいます。こうなると、さらに"基礎体力"をたくさん身に着ける必要がでてきてしまいます。

なので、トラウマワークをするときには、時間をかけて慎重に進めていく必要があります。そうやってトラウマを癒すと、より自分と仲良くすることができるようになったり、他人にやさしくなれたり、必ずなんらかのギフトが得られますので、どうか、がっかりしないでくださいね。

 

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SE (Somatic Experiencing®、米国のPeter Levine博士が開発した身体と神経系の統合をベースにした安全で自然なトラウマ療法)という手法をベースに、『セルフコンパッションを高めて自己肯定感や幸福度を高めるセッション』を提供しています。
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