はぐくむブログ

自分にやさしくするってどんなこと?をつぶやいています。Somatic Experiencing®を中心に身体の内側からの安心をはぐくみます。

コンパッションはすべてを許して受けいれることではない

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 コンパッションという言葉、なかなか具体的にイメージするのが難しい言葉です。
講座を受けてくださる方のお話を伺っていると、「コンパッションはすべてを許して受けいれること」というイメージを持っていらっしゃる方が割と多い気がします。

 すべてを許して受けいれられる、ってなんだかとても素敵ですよね。だから、それに憧れるしそこを目指したいという気持ちはすごくわかります。

 でも、コンパッションは「必要があれば自己主張するし、たたかうことが必要なときにはたたかう」ことが大事と考えます。

 なぜなら、(CMTの)コンパッションの定義は「痛みや苦しみの存在やその原因に気づいて、心をよせて、それをどうすればやわらげられるか行動すること」だからです。

 痛みや苦しみが起こっている時にはかならずそこには「起こって欲しいのに起こってくれないこと」や「起こって欲しくないのに起こっていること」があるはずで、「起こって欲しい気持ち」や「起こって欲しくない気持ち」にはもっともな言い分があるはずで・・・。

 そこに寄り添い、深い知恵と勇気をもって痛みや苦しみをやわらげる行動を起こすときには、自己主張が必要なこともあるんです。

 ここで「自己主張しちゃだめ」とか「他の人との間で葛藤が起こるのは避けるべき」という気持ちが出てくるときには、その気持ちに耳を傾けて、寄り添っていくことが必要になってきます。

 こういう 「痛みや苦しみの存在やその原因に気づいて、心をよせて、それをどうすればやわらげられるか行動すること」というコンパッションの実践を日々繰り返して繰り返していったその先に、もしかすると「すべてを許して受けいれる」境地が待っているのかもしれません。

 

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