はぐくむブログ

自分にやさしくするってどんなこと?をつぶやいています。Somatic Experiencing®を中心に身体の内側からの安心をはぐくみます。

否定・批判の多い親に育てられてきたら

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 先日、Twitterで 「毒親から離れて自分らしく生きたいと思っていたけど、自分が何をしたいのかわからない。否定されながら育ってきたから卑屈に考えるクセも治らない」という主旨のつぶやきを見ました。

 否定や批判が多くて、Twitter主さんの感情に寄り添ってくれない親御さんだったのかもしれないですね。

 愛着理論における愛着は,安全(safety),安心security),保護への欲求(need)にもとづいた絆の3つを意味すると言われています。不安や不快を感じた時には、養育者とくっついて安心したくなる。これが誰もがもっているニーズだと言われています。

 "こわい"や"不安"を感じて養育者にくっついて安心や安全の感覚を取り戻し、ということを通じて"自分は他者に受け入れられる存在なのだ"、"自分は愛され、守られ、助けられる存在なのだ"という確信がはぐくまれていくと言われています。

 この大切な過程では、養育者が子どものさまざまな感情や要求を適切に受容したり、反応したりできるかどうかが重要です。嬉しい時、楽しい時には一緒に喜び、楽しんでくれたり、こわい時、不安な時にはなだめてくれたり、ということの繰り返しを通じて、この人はこわいときや不安なときにくっついて安心させてくれる存在なんだ、と理解していき、実際に不安だったり不快を感じた時には安心、安全の感覚を回復する。これを繰り返し体験できることが大事です。

 ところが、養育者が子どもが嬉しさや楽しさを表現した時にスルーしたり、「こっちの方が楽しいわよ」というような共感的ではない反応をしてしまったりということが何度も重なると、子どもはそれをあまり表現しなくなります。表現しなくなることを繰り返すと、感じなくなります。そうすると、自分と自分の感覚や感情との距離が遠くなる、自分と自分の感覚や感情との距離が遠くなると他人の感覚や感情との距離も遠くなる、ということが起こっていきます。

 これは、その子が安全基地が弱かったり存在しない中で生き延びるためにとった戦略なわけで、その子が悪いわけではないんです。でも、それは子どもの時には有効な戦略でも、大人になると不具合が生じます。

 このシステムを理解して、まずは自分の中の痛みや苦しみ、喜びや楽しさに少しずつ少しずつ気づいていく試みをすること、自己批判のクセを少しずつやわらげていくこと、これを徐々にやっていくことが生きやすさにつながります。

 心理的、生理的な自分のメカニズムを理解して、コンパッションを育てていくこと、これをやると、だんだん「何をしたいか」「何を感じているか」を抵抗なく感じて、表現していくことができるようになります。

 セルフコンパッションの講座や、Somatic ExperiencingやCRMのセッションがとても助けになります。ぜひ、受けに来てくださいね。

 

 

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