はぐくむブログ

自分にやさしくするってどんなこと?をつぶやいています。Somatic Experiencing®を中心に身体の内側からの安心をはぐくみます。

感情耐性を高める〜Integral Somatic Psychology( 統合的ソマティック心理学 )〜

今日もはぐくむブログをご訪問いただきましてありがとうございます😊

 

怒りは感じるべきではないもの・抑えるべきものと考えている方が多いのではないでしょうか。実際、私も「怒りを感じること=悪」だと思ってきました。

 

怒りは冷静さをなくすし、不快だし、みんなから幼いと思われるし。

怒りを感じてはいけない、感じたとしても表してはいけない、なんとかコントロールしようといろいろ試してきました。そして、怒りを感じるたびに怒りを感じる自分を責めてきました。

 

先日、Integral Somatic Psychology( 統合的ソマティック心理学 )のセミナーに参加しました。このISPでは感情を全身で深く感じきるということをします。

ISPでは、感情に圧倒された経験があると、脳や身体がさまざまな防衛をするようになり、それが感情・認知・行動の不調和につながる、と考えます。

感情に圧倒された経験は、小さな子どもの頃に起こっていることもあり、大人の自分から見ればささいなことでも、当時の脳や身体にとっては死の恐怖を感じるほど重大な事だったりします。

すると、脳の中では危険を察知する偏桃体が活性化し、冷静な認知や判断を司る新皮質が働きづらくなります。結果、本当はそれほど危険ではないような小さな出来事に対しても大きな怒りや恐怖を常に感じるパターンが出来上がってしまうのです。

 

このパターンを変えていくために、ISPでは不快な感情を身体全体で感じ切ります。

これは、10キロの重さのものを左手だけで持つのは大変だけど、両手で持てば支えやすくなる、という考え方です。心の痛みを胸だけで感じていると痛くて耐えられないけれど、身体全体で感じることで耐えられる、という経験をするわけです。

 

この経験をすると、偏桃体の警戒レベルが下がり、新皮質の働きが活性化します。こうして認知が変わり、認知が変わると行動も変わる。情動への耐性もあがる、という好循環が生まれていきます。

 

ISP、セッションはつらい感情と向き合うのでしんどいですが、セッション後は不快な感情と一緒におだやかにいられるようになったり、不快な感情の起こった過去の出来事の捉え方が変わったり、変化を感じることができます。

 

ISPのセッション、ご興味があればお問い合わせくださいね。

 

★オンラインと対面(東京)で心理カウンセリングを提供しています★

SE (Somatic Experiencing®、米国のPeter Levine博士が開発した身体と神経系の統合をベースにした安全で自然なトラウマ療法)という手法をベースに、『セルフコンパッションを高めて自己肯定感や幸福度を高めるセッション』を提供しています。
対面(新宿、高円寺、指扇(埼玉))、オンラインどちらもご利用いただけます。

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