はぐくむブログ

自分にやさしくするってどんなこと?をつぶやいています。Somatic Experiencing®を中心に身体の内側からの安心をはぐくみます。

ISPセッション体験記(3)

今日もはぐくむブログをご訪問いただきましてありがとうございます😊

 

Integral Somatic Psychology( 統合的ソマティック心理学 。以下、ISP。 )についてトレーニングを受けるとともにセッションを受けています。その体験記について以前書かせてもらいました。今日はその続きです。

 

 ~過去のISPセッション体験記はこちら~

 

 

セッションは、変化を振り返るところから始めました。

ISPのセッションを受け始めてから私が感じている変化はこんな感じです。

・電車の中で理不尽な仕打ちを受けても怒りを引きずらなかった

・ヘルニアの手術を受けてから何をする気にもならなかったのが、また活動できるようになってきた

怒りの部分については、セラピストさんから「怒りへの耐性が広がったから、怒りにふりまわされなくなったのね。」とコメントをいただきました。私もそう感じています。

 

まず、ここまで話したところで自分の身体に意識を向けるようにセラピストさんから言われました。

すると、ひざのあたりに違和感を感じました。その違和感を感じていると、「ストップしたい。動きたくない。」という感覚と恐怖や不安の感情がわいてきました。

セラピストさんのガイドを受けてその感覚と感情を全身に広げます。全身に広げられたら、身体の外まで広げていきます。すると、「ストップしたい、動きたくないっていう感覚や感情を広げてもいいのかー。」という納得感や安心感が出てきました。

 

その状態でセラピストさんの誘導を受けて再び身体の中で注意が向くところはないか、浮かんでくる感情はないかを感じていきます。すると悲しい感じが出てきました。

悲しい感じは身体のどこで感じるのか、意識を向けてみるとのどがつまる感じが出てきました。その悲しい感じを再び全身に広げていきます。悲しみは次から次へとどんどん出てきました。でも、底の方にある悲しみが出てきません。

意識を向けていると、毒親のもとに生まれてしまった悲しみを赤ちゃんの自分が感じているけれども、その悲しみを認めたくないという感じがしてきました。

セラピストさんの誘導を受けて、のどや胸にあてた手から、無条件の愛や自分に対する慈悲の気持ちが一滴一滴しみこむのをイメージしました。そして、信頼できる仲間たちが赤ちゃんの自分をやさしく抱いてくれているところもイメージしました。

すると、奥の方の悲しみが少しずつ出てくるのを感じました。

 

悲しみが出ていっても、のどのつまる感じが残ったままでした。再びセラピストさんの誘導でのどのつまりに意識を向けます。今度は「なんでこの親のもとに生まれてしまったのか。」と理不尽に対する怒りが出てきました。

するとセラピストさんに「親に対する怒りではなく、理不尽に対する怒りなのね。これはアタッチメントにかかわるから、そうやって親に怒りをぶつけるのを避けるのね。」と言われました。納得です。

 

自分のことを見てくれなかった親に対する怒りに焦点を向けていると、くしゃみが5回くらいでました。くしゃみをすると怒りがすっと薄れてしまいます。これも、身体が怒りを感じまいとする無意識の防衛なのかもしれません。

 

怒りを感じていると、親に対する憐みがでてきました。その憐みは、だんだん軽蔑に変わっていきました。「この人たちは子どもだし、言ってもわからない人たちだ。」と。

その軽蔑はまただんだん怒りに変わっていきました。「親に”性格が悪い”、”末恐ろしい子どもだ”、”大人になったら絶対にうまくいかない”、と言われ続けてせいで私はそのとおりの人生を歩んでしまっている。どうして他の面も見てくれなかったのだろう」と。

でもその怒りを感じているとまた自分を責める気持ちが出てきます。「そうは言っても自分の努力がたりなかったのではないか。」。それをセラピストさんに伝えるとこう言われました。

 

「子供はね、親の言ったことを素直に信じるの。地球が四角いって言われたら地球は四角いと信じてしまう。それが子供なの。」

 

頭では、親に対して持っている深い大きな怒りを感じ切る方が楽になれるとわかっているのに、感じようとすると感じられない。身体はしみついた愛着にしがみついている。ということを再びしみじみ感じたセッションでした。

 

感情の層の深い部分にアクセスできるようになってきましたが、まだしばらくISPのセッションは受け続けることになりそうです。