はぐくむブログ

自分にやさしくするってどんなこと?をつぶやいています。Somatic Experiencing®を中心に身体の内側からの安心をはぐくみます。

親密な関係を築くのを阻むもの

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  多くの人が、誰かと、特にパートナーと親密な関係を築くことを望んでいることと思います。なのに、親密な関係を築きたいと思いながらうまくいかないことがあるのはなぜなのでしょうか。

 パートナーと親密になることを妨げる原因の1つに「親密さへの恐怖」があると言われています。

 親密さへの恐怖がうまれる原因には、

「その人の幼少期からの家族との体験」

ジェンダー意識(社会的・文化的に形成された男女の違い。「女性はやさしくあるべき」、「男性は一家の大黒柱であるべき」、というような。)」

があります。

 「親密さへの恐怖」は無意識に持っていることもあるし、意識されていても正当化してしまっていることもあります。いずれにしても、パートナーと関係を築く上で大きな影響を及ぼします。

 「親密さへの恐怖」をもう少し細かくみていくと、以下のような心理があると言われています。

  • 依存への恐怖
    依存への恐怖があると、パートナーに頼ることができなくなります。
    依存への恐怖がある人は、頼ることは人間の弱さだと見なしています。自分がだれかに頼ることは自分の弱さを認め、向き合うことになってしまうので、頼れないのです。依存への恐怖は男性に多く見られます。依存への恐怖があると自分がパートナーに頼れないだけではなく、パートナーが自分に頼ることを受け止めることが難しくなります。
  • 感情に対する恐怖
    パートナーと親密になるということは、パートナーと感情を共有するということでもあります。ところが、特定の感情(悲しみ)や喜怒哀楽の感情全般を避けてしまう人がいます。例えば、悲しさを表してはいけないと親に言われて育ってくると、悲しさを感じるような体験をしても悲しさを無意識に抑え込んでしまい、パートナーと痛みを分かち合うことができなくなります。また、これは自分が表現できない、自分から共有できないということだけでなく、パートナーの感情を理解しようとしなくなるという問題も起こります。
  • 怒りに対する恐怖
    怒りというのはとても大切な感情です。怒りが他の感情と異なるのは、怒りが自分も相手も傷つける可能性がある感情であるということです。このため、怒りが自分や相手を傷つけるのではないかと過度に恐れて表現すべき怒りや不満を表現できない人がいます。また、相手から怒りや不満を向けられることをおそれて、服従的になってしまうこともあります。怒りに対する恐怖があると怒りや不満を表現しなかったり服従的になってしまいますが、そうすることで怒りや不満がなくなるわけではないので、パートナーとの関係に影響が生じます。
  • コントロールを失うことorコントロールされることへの恐怖
    コントロールを失うこと、コントロールされることへの恐怖があると、パートナーと親密になると干渉されたり束縛されるのではないか、自由が奪われるのではないかという不安が生まれます。さらに心の奥底ではパートナーに吞み込まれてしまうのではないかという自己喪失の恐怖を抱いていることもあります。このため、パートナーとなるべく距離を取って関わろうとしてしまう傾向があらわれます。
  • 自分をさらけ出すことに対する恐怖
    自己肯定感が低く、自分を否定的にとらえていると、親密になって自分のことを深く知られると相手から嫌われてしまうのではないか、軽蔑されるのではないかという恐れが生じます。このため、パートナーに自己開示してありのままの自分でいることができないので、信頼関係が深まりづらくなります。
  • 見捨てられること、拒絶されることに対する恐怖
    パートナーがいずれ自分を見捨てるのではないか、拒絶するのではないかと過度に恐れる心理です。これは根深い恐怖であるため、自分を守るために拒絶されて見捨てられてもいいようにあらかじめ距離をおいたり、パートナーの愛情を常に確認しようとしがみついたり、といった行動につながることがあります。

 親密さへの恐怖は、持っていることを問題にするのではなく、日常の人間関係を見返してみて、自分がどんな傾向をもっているのかを把握して、それを少しずつ乗り越える努力をしていくことが大切です。

 気になる方は、セッションを受けに来てくださいね。 

 

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