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「親密」という言葉は何気なく使っている言葉の一つだと思います。誰かと親密さを感じあう関係になることを想像してみると、それはとても魅力的でもあり、でも一方で少し面倒さを感じたりもするかもしれません。
「親密さ」の定義の一つにこんなものがあります。
親密さとは、関係の中で自分を犠牲にしたり裏切ったりせず、相手を変えたり説得したりしようという要求を抱かずに、相手のその人らしさを承認し合えることを意味する(Lerner,1989)
また、親密さにはこんな要素があると言われています(Weeks & Fife,2014)。
- 良い面を見る
お互いの良い面をみることができる。
それを言葉にして表現することができる- ケアする
相手の幸福、欲求、感情に関心を持ち、それを尊重できる。
相手が求めていることや望んでいることに耳を傾けることができる- 保護する
お互いを取り巻く環境(仕事、親族、子どもなど)から自分たちの関係を守ることができる。そのために相手の立場に立って物事を見ることができる- 楽しむ
個々に楽しむこともできるし、一緒に楽しむ時間を持つこともできる。共に楽しめる活動をすることもできる- 責任を持つ
問題が生じたとき、それに対してお互いが責任を持つことができる- 傷つきを分かち合う
傷つきや痛みを共有することができる、共感することができる- 許す
親密な関係の中では相手を傷つけないことは不可能。お互いの立場や気持ちを理解して許すことができる
では、親密さを手に入れることができる自分になるためにはどんなことが必要なんでしょうか。
エリクソンという有名な心理学者は、親密さを得るためには、他人との関わりの中で自分らしさの感覚を見失わずにいることが欠かせない、と言っています。
他者に接近することができるようになるためには、まず個人として相手とは別の独立した存在である必要があります。これは、物理的にも心理的にも、です。
自分で自分の感覚や気持ちに気づいて大切にすることができないと、他人との関わりの中で自分を過剰に抑えて自分を犠牲にしたり、自分のケアを相手に過剰に要求して相手を変えようとしたりしてしまいがちです。
すると、カップルや家族は親密さを獲得する代わりに、こんな方法をとってしまいます。
- 絶えず争い続ける
- 冷え切った関係に陥って関わりを避ける
- 子どもの問題にのめり込む
- 逃げる-追いかける、過剰機能-過少機能という組み合わせの2人組になる
こんな状態に心当たりのある方は、まず、自分の感覚や気持ちに一つ一つ気づいて、それを大事にすることからはじめてみてくださいね。
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