はぐくむブログ

自分にやさしくするってどんなこと?をつぶやいています。Somatic Experiencing®を中心に身体の内側からの安心をはぐくみます。

恥感情を心のキズにしないために

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ここのところ、恥の感情について連続して書いてきました。

happy-from-ashiya.hatenablog.com

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今日は、恥の感情を感じている人に対して
取らない方がいい行動について書きます。

「羞恥の緩和機能」という
恥の効能のメカニズムの説明があります。

  1. 恥ずかしい!と人が感じる時は、逸脱行為を
    とった時。
    (みんなと違うことをしてしまった、
    あるべきじゃないことをしてしまった、
    と感じると、
    恥ずかしいことをしてしまった!
    と感じる。)
  2. すると、「はみ出した行為をしてしまったら
    みんなからハブられるんじゃないか」
    と恐れる
  3. すると、「ハブられることをどうにかして
    回避しよう。」と思う
  4. すると、ハブられないように、
    周囲の人と仲良くしようとしたり、
    服従的な態度をとるようになる
  5. 結果、恥ずかしいと感じた人は
    信頼や許しを得て、
    ハブられないことに成功する

人類は、進化の過程で、仲間同士で助け合って
生きることで生存の可能性を高めるという戦略を
とって来ました。だから、仲間からはみ出して
しまうことを本能的に恐れる気持ちがあります。

恥という感情があることで、自分が仲間から
はみ出してしまう可能性が減るわけです。
また、自分以外の他者が好き勝手に
危険な行為をすることを防止するために
相手に恥の感情を与えてコントロールする、
という使われ方もしています。

この他者をコントロールする手段として
恥感情を利用する一番身近な例が子育て
かもしれません。

前回も書いたように、子育てに決して恥感情を
利用してはいけないということはありません。
ただ、頻度は高くない方がいいのと、
子どもが恥ずかしいと感じた時には、
「放置しない」ことが大事です。

心理学の研究で、恥ずかしいと感じた時に
周囲の人に放置されると恥ずかしい感情が
より強くなるという結果が出ています。
これは、放置されると、恥ずかしいと感じた人は
周囲の人からハブられたように認識する
(周囲の人との関係性の回復に失敗したと感じている)
からなのではないか、と言われています。
周囲の人からの評価を懸念したり、
はみ出した行為をしちゃったけどその後に
どうすればいいのかわからなかったり、
自分は劣った存在だと感じてしまうために、
余計に恥ずかしく感じてしまうのではないか、
ということです。

子どもが恥ずかしいと感じた時には、
その後に優しく受容するような関わりをする必要が
あります。優しく抱きしめて大事な存在であることを
伝えたり、みんなと同じようにできなかったから
といってダメな子っていうわけじゃないんだってことを
伝えたり。
自分は劣っているんだ、という疎外感を残さない
ようなかかわりを必ずすることがとても大事です。

そして、自分自身が恥感情を深い部分で感じていると
感じる大人の方も、同じです。
みんなと同じようにできなかったからといって
ダメなんてことはないし、それは劣っている
ということでも決してない、と優しく自分に
声をかけてみてくださいね。

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