はぐくむブログ

自分にやさしくするってどんなこと?をつぶやいています。Somatic Experiencing®を中心に身体の内側からの安心をはぐくみます。

不安や寂しさとのつきあい方

今日もはぐくむブログをご訪問いただきましてありがとうございます😊

不安になりやすいニュースが多い今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。

セルフコンパッション講座を受講してくださっている受講生様から、自分の気持ちへの寄り添い方についてご質問をいただきました。

この受講生様は、これまでの学びを活かして「不安でもいいよ。迷ってもいいよ。今までの経験があるから迷うし、変化を感じているから不安になるし、だからいいんだよ。」とご自分に言っておられたとのことでした。

「自分の中の苦悩(とのその原因)に気づいて細やかに心を寄せること、それを軽くしたい、防ぎたいと強く願って行動に移すこと」というセルフコンパッションの実践をまさにしておられたわけです。

そこで、受講生様にはさらに一歩進めて「自分の中の苦悩とその原因に心を寄せること」をじっくりやってみることに挑戦していただきました。

じっくりやる、というのは、自分の中の苦悩の声をじっくり聞きつづけるということです。説得しようとか落ち着かせようとせず、苦悩の声をただただ聞いていくことです。

この受講生さんの場合は、不安や寂しさの声を聞いていく形になりました。

不安は、将来に備えるため・自分の安心や安全をまもるという役割を果たしてくれる大事な感情です。

寂しさは、大事なつながりを守って、これまた自分の安心や安全をまもるという役割を果たしてくれる大事な感情です。

不安や寂しさが出てくるときには、「一体何に不安を感じているのか」や「何に寂しさを感じているのか」、不安や寂しさの声をじっくりと聞いていくことが大切です。

このステップを飛ばして、不安や寂しさに「大丈夫だよ。」と言い聞かせても、不安や寂しさは自分が伝えたいことを伝えられるまで落ち着いてくれません。

不安は何に備えたいのか、寂しさはどんなつながりを守りたいのか、じっくりと話を聞いて、その言い分はもっともだ、と理解して、不安や寂しさをやわらげるには何ができるのかを考えて行動すると、不安や寂しさは落ち着いていきます。

受講生様は、ご自身の不安や寂しさの声をとても上手に聞いてくださり、不安や寂しさは自分を助けてくれる大事な仲間だから、みんなで一緒にやっていこう、というとても大事なことにご自身で気づいてくださいました。素晴らしい受講生様です。

セルフコンパッションの実践はこんなふうに進めていきます。

ご興味のある方は、ぜひ受講してくださいね。

 

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SE (Somatic Experiencing®、米国のPeter Levine博士が開発した身体と神経系の統合をベースにした安全で自然なトラウマ療法)という手法をベースに、『セルフコンパッションを高めて自己肯定感や幸福度を高めるセッション』を提供しています。
対面(新宿、高円寺、指扇(埼玉))、オンラインどちらもご利用いただけます。

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クライエント様からのご感想(セルフコンパッション講座全12回のご感想)

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 セルフコンパッション講座全12回を受けてくださったT様からご感想をいただきました。クチコミでこの講座に興味を持ってくださったT様、とても熱心に受講してくださいました。

 T様がこれまでいろいろと自分と向き合う取り組みをされてきたせいだと思うのですが、セルフコンパッション講座の中で驚くほどしっかりとご自身の痛みや苦しみと向き合っていらっしゃいました。

 なにより素晴らしいと思ったのが、講座で理解した内容を自分の言葉やイメージに変換して自分の理解に落とし込んでいく力の高さです。

 T様との講座は、新しい視点をいただくことが多く、私もとても楽しかったです。T様のこれからがどんな風に展開していくのか、とても楽しみです。素敵な感想をありがとうございました!!

 

<30代・男性・T様>

セルフコンパション(本講座)を受講するまで、様々なコーチングやカウンセリングを受けてきましたが、自分を許す・認める・受け入れる・対話するという感覚にずっと違和感を感じていました。

ただ、セルフコンパションを通じて、それらのことを体験することができました。
生まれてはじめて腑に落ちています。

それから、内省・内観・自己対話の精度が上がっていると思います。

セルフコンパション(本講座)をはじめ、松浦先生との出会いは、私の人生の大きな転機となっています。

感謝の気持ちでいっぱいです。

本当にありがとうございます。

 

 セルフコンパッション講座の詳細はコチラ↓

 

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欲しかったものを欲しかったと認めること

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欲しいものを手に入れることができないのって、つらいですよね。

それが「親の愛情」というヒトにとってとてもとても深い所でどうしようもなく欲しているものであると、なおさらです。

欲しかったことを認めてしまうと、得られなかったというすさまじい痛みに直面してしまう。

だから人は、その痛みに直面しないですむように「欲しかった」という気持ちを抑えてしまいます。(イソップ童話の「すっぱいぶどう」みたいなことが心の深い深いところで起こっているんですね。)

「得られなかった痛みに直面しないように、欲しかった気持ちにフタをしている」と、その痛みに直面しないようにどうにか守ろうとする自分が出てきます。この自分は、ありとあらゆる手段を使ってその痛みから目をそらそうとします。

たとえば、自分のことを激しく批判したり、わざと失敗するように仕向けたりして、満ち足りてしまって自分と向き合ってしまうという状態にならないようにありとあらゆる妨害をします。

人の心って、本当に複雑ですよね。

こんなふうに、複雑で、でも健気な自分のココロのからまりをほぐしていくのには、セルフコンパッションがとても役立ちます。

自分のココロの仕組みを理解しながら、コンパッションの自分を育てていくと、自分の中の深い痛みと向き合うことができるようになっていきます。

 

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コンパッションはすべてを許して受けいれることではない

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 コンパッションという言葉、なかなか具体的にイメージするのが難しい言葉です。
講座を受けてくださる方のお話を伺っていると、「コンパッションはすべてを許して受けいれること」というイメージを持っていらっしゃる方が割と多い気がします。

 すべてを許して受けいれられる、ってなんだかとても素敵ですよね。だから、それに憧れるしそこを目指したいという気持ちはすごくわかります。

 でも、コンパッションは「必要があれば自己主張するし、たたかうことが必要なときにはたたかう」ことが大事と考えます。

 なぜなら、(CMTの)コンパッションの定義は「痛みや苦しみの存在やその原因に気づいて、心をよせて、それをどうすればやわらげられるか行動すること」だからです。

 痛みや苦しみが起こっている時にはかならずそこには「起こって欲しいのに起こってくれないこと」や「起こって欲しくないのに起こっていること」があるはずで、「起こって欲しい気持ち」や「起こって欲しくない気持ち」にはもっともな言い分があるはずで・・・。

 そこに寄り添い、深い知恵と勇気をもって痛みや苦しみをやわらげる行動を起こすときには、自己主張が必要なこともあるんです。

 ここで「自己主張しちゃだめ」とか「他の人との間で葛藤が起こるのは避けるべき」という気持ちが出てくるときには、その気持ちに耳を傾けて、寄り添っていくことが必要になってきます。

 こういう 「痛みや苦しみの存在やその原因に気づいて、心をよせて、それをどうすればやわらげられるか行動すること」というコンパッションの実践を日々繰り返して繰り返していったその先に、もしかすると「すべてを許して受けいれる」境地が待っているのかもしれません。

 

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トラウマの再固定化とは

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つらい記憶や感情と向き合うことが大事、と言われていますよね。
たしかにその通りなのですが、それらと向き合うための" 基礎体力"がない状態でいきなり思い出したり、向き合ってしまうのはあまりいいことではないんです。

もともと、つらい記憶や感情が生々しく残っているということは、その出来事を"消化"するための体力がなかったからそうなっていると考えられます。(体力がなかったのは、けっして努力や忍耐が足りなかったわけではないです。ただ、その出来事が大きすぎたり、急激に起こりすぎてしまったということです。)

なので、つらい記憶や感情と再度向き合う前に、"基礎体力"作りをする必要があります。"基礎体力"作りは、somatic experiencingなどで神経系の働きを整えたり、セルフコンパッションの力を高めて問題と自分の脱融合化の力をはぐくむことです。

こうした"基礎体力"がついた状態でつらい感情や記憶と向き合うとその出来事に対する自分の中の意味づけが変化します。今までほどにその出来事へのこだわりを感じなくなったり、その出来事が起こったことが自分にとってどんな意味があったのかが腹落ちしたり、ということが起こります。

ここまで行くことができたら、そのつらい記憶や感情は「思い出」に変わっていきます。

ところが、この"基礎体力"が整わない状態でつらい記憶や感情と向き合うと、向き合っている最中は、涙がでたりさまざまな感情がでるので、なんとなくすっきりした感じはするのですが、脳の中ではつらい記憶や感情を再体験しているだけ、つまり、凍結していたつらい記憶や感情を解凍して再凍結するだけ、であることがあります。

これを"トラウマの再固定化"といいます。

"トラウマの再固定化"が起こると、私たちの脳と身体はそのつらい記憶や感情についてより一層「これは乗り越えることができない脅威だ」と認識するようになってしまいます。こうなると、さらに"基礎体力"をたくさん身に着ける必要がでてきてしまいます。

なので、トラウマワークをするときには、時間をかけて慎重に進めていく必要があります。そうやってトラウマを癒すと、より自分と仲良くすることができるようになったり、他人にやさしくなれたり、必ずなんらかのギフトが得られますので、どうか、がっかりしないでくださいね。

 

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コンパッションビーム

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自分にやさしい気持ちを向けるのに抵抗があるという方におすすめなコンパッションのトレーニング方法に「コンパッションビーム」があります。

◆ コンパッションビームのやり方 ◆
全然知らない人に向けて「この人が痛い所がひとつもなくなって、大好きな人たちと楽しい時間を持てますように。たくさん幸せを感じることができますように。楽しいことや嬉しいことがたくさんありますように。」と幸せを祈るビームを送ります。

(コツは、電車でたまたま乗り合わせた人とか、道ですれ違った人とか、なんのしがらみも関係もない人に向けてやることです。
相手は人でなくても、わんちゃんやねこちゃんでもOKです。
テレビにたまたま映った全然知らない人でもOKです。)

コンパッションビームをやると、脳の「島皮質」が活性化することがわかっています。この島皮質、自分が自分に優しい気持ちを向けた時にも活性化する部位です。
つまり、全然知らない人にやさしい気持ちを向けたとしても、脳の中では自分にやさしい気持ちを向けたのと同じ状態が起こるんです(笑)

全然知らない人の幸せを心から祈るとき、脳の中では自分の幸せを心から祈るのと同じ反応が起こっているって、おもしろいですよね。

コンパッションビーム、お金がかからず、しかも駅に歩く道や移動中にも実践できる簡単な方法なので、試してみてくださいね。

◆ 島皮質が活性化すると何がいいのかはこちらの記事がわかりやすいです

toyokeizai.net

 

また、コンパッションビームとあわせておすすめの方法がこちらです。

3 good things 〜3つのいいこと日記〜 - はぐくむブログ

 

 

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トラウマを癒すために必要なこと

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 トラウマを癒す過程を説明するときに、バーベルの例えを使っています。
トラウマは、過去に持ち上げることができなかった重すぎるバーベルだと思ってください。

 例えば、100kgのバーベルをイメージしてみてください。過去のあなたは、100㎏のバーベルを持ち上げることができなかった。そのことにとても傷ついています。

 では、その傷つきを癒すために、筋力トレーニングをすることなく再び100kgのバーベルを持ち上げようと再トライすれば持ち上げられるでしょうか?

 無理ですよね。筋力もつけず、持ち上げ方のコツも学ばずに100kgのバーベルを持ち上げるのは、難しいです。

 なので、トラウマを癒していくためには100kgのバーベルを持ち上げられるような筋力をつけて、持ち上げるコツを学ぶ必要があります。

 筋力というのは、神経系のしなやかさ(交感神経の活性化を腹側迷走神経の力で調整する力)です。持ち上げるコツはココロについての知識です。

 

 

 筋力をつけずに100kgのバーベルを持ち上げる(=神経系の力をはぐくまずに過去の傷ついた経験を思い出す)とどうなるかというと、たいがい持ち上げることができなくて失敗します。そうすると、100kgのバーベルに対する恐怖感はさらに強固なものになっていってしまいます。(これをトラウマの再固定化といいます。)

 トラウマを癒すために必要なのは、トラウマと向き合うための筋力作りです。それは、神経系のしなやかさをはぐくむことであり、「ほっとする感覚」や「ゆるむ感覚」を感じる力をはぐくむことでもあります。

 このトラウマと向き合うための筋力作りの方法としてとても有効なのがsomatic experiencingやセルフコンパッションのワークです。着実に、確実に生きづらさを楽にしていくためにとても役立つ手法です。

 

 

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