はぐくむブログ

自分にやさしくするってどんなこと?をつぶやいています。Somatic Experiencing®を中心に身体の内側からの安心をはぐくみます。

ちゃんと悲しむ

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 最近、「ちゃんと悲しむ、じっくり悲しむ」ってとても大切だなと思うことが何度かありました。

 悲しい気持ちが出てきたときに「大丈夫」と自分に声をかけたり、楽しいことを考えて悲しみをやわらげたり、というやり方は一見、自分を慰めるいい方法のように思いますよね。

 ただ、悲しい気持ちを感じ切る前に自分を慰めて悲しみから気をそらしてしまうと、「悲しい」が終わらないまま残ってしまうんです。こういった状態になるのはいくつかの背景が考えられます。

  1. 悲しみを感じ切るだけの心の体力がない
  2. 悲しみを感じたときに悲しみにフタをする癖がついてしまっている(悲しみを感じ切るだけの心の体力はあるけど、悲しみに寄り添う方法を知らない)

 悲しみって、とてもつらい感情です。体内で「痛み」を生じる物質が発生するので、ほんとに痛みも感じます。じゃあ、このつらい悲しみの感情を感じられる心の体力を私たちはどうやって身に着けるんでしょうか。

 それには、「悲しいね。大丈夫だよ。」と同調してもらう経験が必要です。誰かに悲しい気持ちに同調してもらって、悲しみとともにいる経験をすることで、少しずつ、誰かにそばにいてもらわなくても悲しみとともにいられる心の体力が育っていきます。

 この「同調してもらう」経験は、小さいころに周囲にいる大人が「同調する」能力を持っているかどうかで、経験できるかどうかが変わってきてしまいます。だから、「同調してもらう」経験が少なかったとしても、それはあなたのせいではありません。

 「同調してもらう」経験は、大人になってから経験することももちろんできます。
例えば、だまってそっとそばにいてもらったり、ゆっくりと話を聞いてもらったり、時には一緒に涙を流して共感してもらったり・・・。こうして「誰かと一緒に悲しみをじっくりと感じる」経験をすると、悲しみは終わっていきます。悲しみが終わっていくと、その出来事を冷静に振り返ることができるようになったり、その出来事を通じた学びが自分の中に生まれたり、ということが自然に起こってきます。

 これが、「悲しみが終わっていく」ということです。このプロセスはつらいプロセスですが、感じ切る前に無理に意味づけをして自分を納得させようとしたりすると、悲しみはずっとそのまま続いてしまいます。

 悲しむ、ってとても大事なプロセスです。

 

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