はぐくむブログ

自分にやさしくするってどんなこと?をつぶやいています。Somatic Experiencing®を中心に身体の内側からの安心をはぐくみます。

自分にやさしくするのが苦手になるのはなぜなのか

今日もはぐくむブログをご訪問いただきましてありがとうございます😊

昨日、リサ・シュワルツ氏のCRMという
心理療法の先行講義の動画を視聴しました。
講義の中での愛着の傷つきに関する説明が
非常に勉強になりました。
少し私の勝手な補足も入りますが、
自分自身の記録の意味でもブログに残します。

人は、生存のための本能を持っています。
赤ちゃんの間は、生存するためには
養育者に世話をしてもらうことが
唯一にして最大の生存戦略となります。

この「世話をしてもらう」ことは、
ミルクをもらったり、
おむつを替えてもらったり、
ということもそうですし、
不安な時にはくっついて安心する、
不快なときにはなだめてもらう、
ということも含まれます。

赤ちゃんのうちはまだ、
不安や不快を感じた時に
自分の力で落ち着く神経回路が未発達なので、
だれかになだめてもらう必要があるんです。

赤ちゃんが
「して欲しいこと」がしてもらえなかった経験
や、
「して欲しくないこと」をされた経験
は、それが大きな出来事だったり、
度重なると、愛着の傷になります。

赤ちゃんが長時間泣いたままほったらかしに
されてしまったりというような、
大人にとっては何気ないことが、
赤ちゃんにとっては「死ぬかもしれない」
という耐え難い苦痛になってしまうこと
があります。
(虐待はもう論外です。)

それでも赤ちゃんは、
養育者だけが頼りなので 、
養育者にくっついていかなければなりません。

(虐待を経験した赤ちゃんが
どれだけの耐え難さを経験しているのかと思うと、
ただただ胸が痛みます。)

生きていく為に愛着を感じようとしているのに、
その愛着対象が自分に悲嘆や不安や、耐え難い痛みを
与えるのは、赤ちゃんの脳にとっては
理解できない状況です。

この時、赤ちゃんの中ではこんなことが起こります。

① 自分が悪いからやさしくしてもらえないんだと思う
② 自分よりも他人のニーズを優先しようと思う

①が起こると
・自分の見た目や行動、やっていることがだめだから愛されないんだ
という気持ちが潜在意識に刷り込まれます。
すると、
・自分を変えなければならないという強い思いが生まれます。

②が起こると、
・自分ではなく、自分以外の人が
 感情的にも身体的にも世話をすべき存在なのだ
という気持ちが潜在意識に刷り込まれます。
すると、
自分のことよりも他人のことを優先するようになります。
自分の感情や痛みに鈍感になります。

完璧な親は存在しないので、すべての人が大なり小なりの
①、②を持っています。
ただ、①がとても多かったり大きかったりすると、
自分を常に批判したり、自己嫌悪感が強くなります。
②がとても多かったり大きかったりすると、
自分のニーズを後回しにしがちで、自分のニーズを
満たすことに罪悪感を感じるようになります。

つまり、セルフコンパッションが低下します。

①,②の量が少ない人は、セルフコンパッションがもともと
高かったり、多少低かったとしてもワークをすることで
効果が出やすいです。

ところが・・・①,②の量が多いと、セルフコンパッション
や自己肯定感が低くて、ワークをしても長続きしなかったり、
自分にやさしくすることに抵抗感を感じてしまって
元の状態に戻ってしまいがちです。

じゃあどうすればいいの?
という方は、セルフコンパッション講座を受けに来てくださいね(笑)

ココロの仕組みを理解しながら、お一人お一人にあうやり方で進めて行きますよー。

 

★オンラインと対面(東京)で心理カウンセリングを提供しています★

SE (Somatic Experiencing®、米国のPeter Levine博士が開発した身体と神経系の統合をベースにした安全で自然なトラウマ療法)という手法をベースに、『セルフコンパッションを高めて自己肯定感や幸福度を高めるセッション』を提供しています。
対面(新宿、高円寺、指扇(埼玉))、オンラインどちらもご利用いただけます。

attachment-treatment.jimdofree.com