はぐくむブログ

自分にやさしくするってどんなこと?をつぶやいています。Somatic Experiencing®を中心に身体の内側からの安心をはぐくみます。

不安や恐れを感じがちな今、気をつけたいこと

今日もはぐくむブログをご訪問いただきましてありがとうございます😊

 

 新型コロナウイルスの収束の見通しがつかない不安な日々が続いていますね。

 人は誰しも危険を感じたときには「誰かにくっついて安心したい」という思いを潜在的に持つようにできています。

 これは、赤ちゃんや幼児だと誰かにくっついていったり、泣いたり声を出して誰かを呼び寄せるというアタッチメント(愛着)行動としてあらわれます。

 そして、私たちは大人になっても、誰しもが危険を感じたときには「誰かにくっついて安心したい」んです。かわいいですよね(笑)。ただ、このニーズは、自分がそういうニーズを持っていることに気づける人からニーズを意識できずに深く抑圧してしまう人まで意識化のレベルにはかなり個人差があります。個人差はあるけれど、誰もが持つニードであることは変わりません。

 今のように先の見通しがつかない不安な日々が続いている環境では、みんなが「誰かにくっついて安心したい」気持ちを無意識に持っています。そういう意味では、ソーシャルディスタンスを維持しなければならない現在の状態はストレスを緩和する手段が奪われている状態ともいえます。

 そして、「だれかにくっついて安心したい」というアタッチメント行動がうまくいかない時にはその人の防衛的方略(過去にアタッチメント行動が成功しなかったときに怒りや恐怖を抑えるためにとったその人なりのやり方)が出やすいと言われています。(”今のような危機の状況ではその人の本質が出やすい”という指摘をしている方がいますが、それがこういうことです。)

 たとえば、だまりこんで自分の中に閉じこもったり、攻撃的になったり・・・。防衛的方略は、本人も気づかないうちに無意識のうちに出てしまいます。

 

 最近、私のまわりでも、このパターンにはまっているのかな?と感じる方がポツポツ出てきています。いつもはそんなことをしない方が妙にネチネチと不満を伝えてきたり、逆に妙に自分の殻に閉じこもりがちになってコミュニケーションが取りづらくなったり・・・。

 

 そんな時には、その人のアタッチメントシステムが活性化してしまっているんだな、と思ってください。その人は無意識にやってしまっている行動なので、その行動を止めてほしい、と言ってもあまり効果はありません。一番有効なのは、その人が誰とどんな風につながりを感じることができたら安心できるのかを把握してそこを満たしてあげることなのですが、これは子どもさんが相手だとまだ比較的やりやすいのですが、大人が相手だとけっこう難しいと思います。

 大人が相手の場合は、こんなことに気をつけるのがいいようです。

・相手の表面の反応に左右されない
・「あなたのメッセージを受け取りましたよ」というサインを出す
・「自分は敵ではないよ、寄り添うよ」というメッセージを発信する
・極端な結論は出さないように気をつける
・過去に同じような状況を切り抜けた経験があれば、それを思い出せるように話してみる

 一番大事なのは、相手の表面の反応に左右されないこと、のように私は感じています。ちょっとわかりづらい表現になりましたが、参考にしてみてくださいね。

 

 ★オンラインと対面(東京)で心理カウンセリングを提供しています★

SE (Somatic Experiencing®、米国のPeter Levine博士が開発した身体と神経系の統合をベースにした安全で自然なトラウマ療法)という手法をベースに、『セルフコンパッションを高めて自己肯定感や幸福度を高めるセッション』を提供しています。
対面(新宿、高円寺、指扇(埼玉))、オンラインどちらもご利用いただけます。

attachment-treatment.jimdofree.com