はぐくむブログ

自分にやさしくするってどんなこと?をつぶやいています。Somatic Experiencing®を中心に身体の内側からの安心をはぐくみます。

「ダメ」の証拠集めをなぜしてしまうのか(自己確証動機)

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 私たちは、自分について理解・評価するために自己認識を確認する行動を起こし、自己概念を確立したいという思いを持っています。これは自己確証動機と呼ばれるものです。

 私たちがお相撲さんに戦いを挑まないのは、自分の体格や筋力ではお相撲さんには敵わないとわかっているからです(笑)これは、適切な自己認識があるから取れる判断です。適切な自己認識は自分の生存を守るために必要なものなので、それを確立するために自己確証動機が生まれるわけです。

 自己確証動機が働くので、私たちは自己概念を確認する行動をとります。

 それには、「認知的方略」と「行動的方略」があります。

 認知的方略は、自己概念と一致する情報に注意を向けたり思い出したりするやり方です。たとえば、自分では自分のことを気が利く人間だと思っているのに、誰かから「あなたは気が利かない」と自分の自己概念と異なる情報を受け取ったときに、過去の自分の気が利いたエピソードを思い出して「私は気が利く人間だもん」と確認したりするのが認知的方略です。

 行動的方略は、自分から自己概念を確認する手がかりを示す行動そすることです。他人の前で気を利かせて一生懸命動いてみたりするのが行動的方略です。

「自分は気が利く人間だ」というような前向きな自己概念を持っている場合には認知的方略も行動的方略も問題にはならないのですが、否定的な自己概念を持っている場合には少々不都合なことが起こります。

 自分に否定的な自己概念を持っている人の自己確証行動は、自分に関する否定的な情報を収集したり、否定的な自己概念を証明するように行動してしまったりするんです。つまり、「ダメ」の証拠集めと証明をしていってしまうんです。

 自己確証動機が働くことによって、否定的な自己概念が維持されていってしまうわけです。

 自分の中の「ダメ」な部分を認識することも大事なことではあるんですが、それと同じくらい「いいところ」を認識して「いい自分」の自己概念を持つことも必要です。

 どうせ自動的ににしてしまうなら、ダメの証拠集めより、いいことの証拠集めをしたいですよね。

 


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