今日は、何かをできるようになるためには機が熟すことも大事で、逆に、今できないことがあっても準備が整えばできるようになる、ということについて書きます。
発達心理学でレディネスについての研究がされています。
レディネスとは、
学習するために必要な心身の水準
のことを意味します。カタイですね。
学習準備性
とも言われます。
身体と心の準備が整ってるかどうか、
ということですね。
レディネスに関する最も有名な研究に
ゲゼルの階段のぼりの実験
があります。
この実験では、一卵性の双子の赤ちゃんに階段のぼりにチャレンジしてもらいます。
片方の赤ちゃんは、生後46週間目からチャレンジスタート。すると、6週間かけて、26秒で階段をのぼれるようになりました。
もう片方の赤ちゃんは、生後52週目からチャレンジスタート。2週間後に10秒でのぼれるようになりました。
一卵性の双子ちゃんなので、能力の差はありません。でも、生後46週目の、はいはいから歩き始めるくらいのタイミングで階段のぼりをはじめるのか、生後52週目の、歩くことがある程度できるようになったタイミングで階段のぼりをはじめるのかで、上達速度と結果が大きく違うという結果がでました。
課題に取り組むのは、それに取り組む準備ができているかどうかも大事なようです。
逆に言うと、今取り組めないことも、準備ができて機が熟したら意外と簡単にできてしまうのかもしれません。
今の自分に超えられない試練はやってこない、と言われますが、これももしかするといろいろな準備が整うと無意識のうちに挑戦をはじめているのかもしれませんね。
だから、今できないことでも準備が整えばスムーズにできるようになるはずなので、先々取り組めるようになるようにコツコツ準備していけばいいかー、と勝手に思ったのでした。