はぐくむブログ

自分にやさしくするってどんなこと?をつぶやいています。Somatic Experiencing®を中心に身体の内側からの安心をはぐくみます。

従順なコンパッション(submissive compassion)と真のコンパッション(genuine compassion)は別モノ

 今日もはぐくむブログをご訪問いただきましてありがとうございます😊

 本を読んでいて「従順なコンパッション(submissive compassion)」についての説明がとてもわかりやすくて、そしてとても大切だと思ったので紹介させてもらいます。

他人を喜ばせたい、好かれたい、拒絶されたくないなどの自己防衛的な欲求のために機能するコンパッションを従順なコンパッション(submissive compassion)と呼び、他者のニーズや他者を助けたいという欲求に焦点を当てた真のコンパッション(genuine compassion)と区別される (Catarino et ai., 2014)。人は他者から自分がどう思われているか(見下されているか)を非常に気にして、非主張的かつ従順な防衛行動をとる傾向にある (Allan & Gilbert, 1997)。つまり、非主張的なコミュニケーションをとる人は自分に対するコンパッションを持ち合わせていないだけでなく、他者へのコンパッションがあるわけでもない。この場合の非主張的であることは、他者に迎合しているだけであり、他者から疎外されたり攻撃されたりすることを恐れ、その回避行動として非主張的な反応を示していると考えることもできる。

樫村正美, (2021), コンパッションとアサーション, 精神療法増刊第8号, p124, 株式会社金剛出版

 相手にどう思われるかを気にしてやさしくしたり、従順になるのは、それは本当のコンパッションではないんだよ、ということなんですよね。

 そして、逆に従順なコンパッション(submissive compassion)を自分がしている時には、まず自分の中の恐れや痛み(嫌われたくない、仲間外れにされたくない)に気づいて、それをやわらげるところからやっていく必要があります。

 従順なコンパッション(submissive compassion)をしているのには、何か理由やそこにつながる経験をしてきているはずなので、自分を責めるんじゃなくて、自分に寄り添って恐れや不安を軽くしていくところから、ですね!

 

 

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