はぐくむブログ

自分にやさしくするってどんなこと?をつぶやいています。Somatic Experiencing®を中心に身体の内側からの安心をはぐくみます。

向上心より好奇心

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 「日本の若者の自己肯定感が低いのは、高すぎる自己評価が原因ではないか?」という意見があるそうです。

 「自分は社会の中ですごいことをやりとげるはずの人間だ」、
 「自分は特別な存在のはずだ」、
という高い自己評価と異なる現実に直面すると自己肯定感が低くなるのではないか?という指摘です。

 この意見には、一理あるかもしれません。

 高い自己評価の裏側にあるのは、「他人に認められる自分に意味がある」「他人に賞賛される自分に価値がある」という”他人軸”の考え方であり、親からの"条件付きの愛情"です。

 私たちは「何かできるから価値がある人間」ではなく、「特別な存在だから存在する意義がある」わけでもありません。でも、幼いころから「成果(できたこと)」をほめられる経験が重なると「できる=えらい」→「できないと認められない」→「認められる自分じゃないとダメ」という価値観がしみついてしまいます。

 すると、「認められるための努力」をするようになります。世間に評価されるために本を読む、馬鹿にされないように知識をつける、という方向性の「向上心」です。この「向上心」には「好奇心」が伴っていないので、おもしろくないし、しんどいです。おもしろくなくてしんどくても、みんなに認められ続ければ努力を続けられるのでしょうけれど、思うようにみんなに認めてもらえなかったり、自分がそれほど特別な存在ではないという現実に直面するタイミングはほとんどの人にやがて訪れます。すると、「できないから認められない。こんな自分には価値がない。」と自分を責めることになってしまいます。

 これを避けるためには、自分の好奇心を大切にすることが大事です。

 純粋におもしろいからやってみる、わくわくするから調べてみる、ということを、小さなことから大切にしてみることです。これは”自分軸”の生き方です。

 誰かの評価を気にせず、おもしろいこと、わくわくすること、もっと知りたいと思うことをやってみる。好奇心を感じた自分を自分で応援してみる。意識してみてください。

 そして、子育て中のお父様、お母様方は、子どもさんが「好奇心を持った」ことに一緒に好奇心を持ってみてあげてください。ほめるときって、つい「できたこと」をほめがちですが、「好奇心を持ったその視点」をほめるなど、ほめのバリエーションを広げることもとっても大事です。

 

 

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