はぐくむブログ

自分にやさしくするってどんなこと?をつぶやいています。Somatic Experiencing®を中心に身体の内側からの安心をはぐくみます。

ダブルバインド〜無力感を感じさせられる関係から離れる〜

今日もはぐくむブログをご訪問いただきましてありがとうございます😊

 

接していると無力感を感じてしまう相手や、言いなりになってしまいたくなる相手がたまにいませんか?

もしかすると、その相手は『ダブルバインド( 二重拘束 )』をあなたにしているかもしれません。

 

ダブルバインドは、『内容を伝達する水準のメッセージとそれを意味づける水準のメッセージの間にしばしば不一致が生じること』を言います。

例えばこんなことがダブルバインドです。

  • 「こっちへおいで」と呼ばれてそっちに行くと冷たい対応をされる。(行かないと怒られる。)
  • 「いつでも相談においで」と言うのに、相談しに行くと「こんなこともわからないの?」と言われたり、「今忙しいんだよね」などと邪険にされる。(相談に行かずに失敗したら怒られる。)
  • 「僕の知識や経験が君には必要だよね」的なやさしい言葉を言っているのに表情やしぐさ、対応は拒否的な雰囲気を醸し出している。

 

これ、やられた方は混乱します。そして、繰り返されるうちにだんだん無力感を感じるようになります。

離れられる相手だったら離れればいいのですが、それができないと、だんだん相手に服従するようになって行きます。逃げ場がないから従うしかない、となってしまうんですね。

 

ここまで読んで気づいた方もいらっしゃるかもしれません。ダブルバインドはマインドコントロールのテクニックの一つでもあります。
相手の対応が一貫しなかったり矛盾が多いととても混乱します。子どもの時に親にダブルバインド的な対応をされると、精神疾患の原因になると言う考え方もあります。

 

ダブルバインドをする人には二種類あります。

  • 相手をコントロールするためにやる人( 意識的にやる人も、無意識にやってる人もいます。 )
  • やさしい気持ちを持っているのだけど、やさしくされている相手を見ると腹立たしさが出てしまう人( こういう人は、自分だってやさしくされたいのに、という満たされない気持ちを持ってます。 )

 

どちらも、幼少期のトラウマ経験を抱えていることが多いので気の毒でもあるのですが、そこをなんとかしてあげようとか、かわいそうとか思わなくていいです。だって、どんな背景があったとしても、あなたを傷つけたり悲しませたりしていい理由にはならないからです。
あなたには、大切にされる権利があるんです。自分で自分を守っていいんです。

 

ダブルバインドをしてくる相手に出会ってしまったらとって欲しい対応】

  • その人から離れる
  • 離れられない場合は、自分がダブルバインドをされて混乱していることに気づく

できたら、その人から離れてください。

会社の上司だったりして自分の意思では離れられない場合は、その上司がダブルバインドする人だという事にまず気づくことが大事です。そして、感情が乱れたらそれはダブルバインドをされて自分が混乱していると言うことにも気づいてください。そして、すぐには無理だとしてもその人から離れられるように動いてください(異動希望を出すとか)。

 

もしも、繰り返しダブルバインドする人と出会ってしまう場合には、あなたの境界線( バウンダリー )が弱いのかもしれません。ダブルバインドをする人は誰にでもやるわけではなく、やって効果的な相手に対してやります。私は私、あなたはあなた、という気持ちをはっきり持つのが大事です。

 

相手が怒っていたとしても、それが自分の不始末であることが明確でないなら、相手の感情のケアをあなたがする必要はないんです。( たとえあなたの不始末だったとしても、謝って次回からの改善策が明らかになったら、それ以上怒るのはおかしいんです。 )

頭の片隅に、知識として置いておいてくださいね😊

 

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