はぐくむブログ

自分にやさしくするってどんなこと?をつぶやいています。Somatic Experiencing®を中心に身体の内側からの安心をはぐくみます。

BASEタッチセッション体験記

今日もはぐくむブログをご訪問いただきましてありがとうございます😊

 

昨日までBASEというタッチセラピーのトレーニングを受けていたのですが、トレーニングの一環でBASEの個人セッションを受けてきました。今日はその体験記です。

 

セッションのテーマは「腰痛」にしました。まず、座った状態で腰痛に関することをセラピストさんに話しました。

 

ところが、腰痛について話しているうちに、ヘルニア手術を受けた際の「麻酔」という言葉を話すと右肩と右腕の力が抜けることに気づきました。(リラックスして力が抜けるというよりは、力が入らなくなってしまう感じ。)

 

身体の反応に従って、今回のセッションは「麻酔(全身麻酔)」をテーマに進めることにしました。

 

マッサージベッドに横になり、最初にタッチしてもらったのは両肩です。セラピストさんの手のあたたかさを感じていると、首から下が自分のものではないような感覚がしてきました。

 

すると、今度はセラピストさんが後頭部をタッチしてくださいました。後頭部のタッチを感じていると、全身麻酔をかけ始めた時に、事前に聞いていた説明よりもずっと早くに意識が薄れたことに驚いた自分がいたことが思い出されてきました。数を数えたら意識が薄れていくと思っていたのに、1〜2秒であっという間に自分の意思では動けない状態になったことに、私は動揺したようです。

 

それをセラピストさんに伝えると、身体の中の流れを意識するように、と言われました。頭から首、首から胴体、胴体から足、というように。

 

流れは、腰くらいまでは感じられたのですがそこから下が感じられないことをセラピストさんに伝えると、セラピストさんは腰をタッチしてくれました。

 

それを感じていると、少しずつ手の指先の感覚が戻ってきました。それをセラピストさんに伝えると、ゆっくりと右側と左側を見てみて、と言われました。その通りに右側と左側を見てみると、現実に戻った感じと落ち着いた感じを感じることができました。

 

この落ち着いた感じをゆっくりと味わい、セッションは終わりました。( 書いてしまうとあっさり終わったような感じがしますが、60分ほどかけてのセッションでした。 )

 

全身麻酔は、意識もなくなりますし痛みも感じませんが、その間も身体の神経系は働いています。突然動けなくなり、メスも入ってくる、その状態は神経系にとって大きなストレスになります。まさに、闘うことも逃げることもできないというトラウマとして残りやすい状態になるわけです。

 

とは言え、全身麻酔は医療措置を受ける上で欠かせないものなので、麻酔をしてはいけない、ということではありません。

 

Somatic Experiencing® では、事前に全身麻酔の手順や手術の内容や手順を詳しく説明してもらって、認知と身体の両面で準備をしておくこと、そして手術の前後でセッションを受けてケアをすることを薦めています。

 

私は緊急入院・手術だったので事前のセッションを受けることはできなかったのですが、術前に全身麻酔や手術の手順は詳しく教えてもらっていました。ところが、聞いていたよりもずっと早く、強力に意識がなくなったことに身体が驚いたようです。

 

手術後の全身麻酔をテーマとしたセッションはそのうち受けなければと思っていたのですが、今回は私の身体がそれを出してきてくれました。

 

今回のセッションでは、全身麻酔で動けない状態を身体が覚えていた(セッションの中で首から下が動かないような感覚が出てきた部分 )ところから、全身のエネルギーの流れを感じて再び身体の感覚を取り戻したところ、そして、自分が見たい方向に頭を動かして周りを見たこと(未完了の防衛反応の完了、定位反応)で、身体が全身麻酔も手術ももう終わったのだということを納得できるところまで、導いてもらいました。

 

身体はとても健気で素直な存在です。

 

全身麻酔の経験があるみなさま、ご興味があれば一度セッションを受けてみてくださいね。