はぐくむブログ

自分にやさしくするってどんなこと?をつぶやいています。Somatic Experiencing®を中心に身体の内側からの安心をはぐくみます。

ISPセッション体験記(2)

今日もはぐくむブログをご訪問いただきましてありがとうございます😊

 

Integral Somatic Psychology( 統合的ソマティック心理学 。以下、ISP。 )のセッションを、

最近起こっているさまざまな体調不良が押し込めてきた感情と関係して発生しているのでは?

ということをテーマにして受けた話を以前書かせてもらいました。

happy-from-ashiya.hatenablog.com

 

前回のセッションに続いて、さらにISPのセッションを受けたので、その体験記です。

 

前回のセッション以降の生活を振り返ると出てきたのが「うまく行きそうになってもまた逆戻りするかもと思ってしまう。それがこわい。」という感情でした。

 

こわいという感情を感じていると、「性格の悪い自分、すぐに怒りを感じる自分を隠さなければいけない。みんなに知られてしまったら生きていけない。」という恐怖の感情が出てきました。

 

恐怖の感情を感じているとよりどころがないという感覚が出てきました。今まで感情を感じることは悪だったのに、感情を感じるなんてどうすればいいのかわからない。感情を感じたら、みんなから疎外されて独りぼっちになるのではないか、という感覚です。

 

この感覚を感じてると、幼いころに私がふくれっつらをするたびに「おまえはなんて性格の悪いこどもなんだ。すぐにふくれっつらをして。」と両親から怒られていたことが浮かんできました。

 

そこでセラピストさんが私にかけてくれた言葉はこんなものでした。

「ふくれっつらをしたのは何か不愉快なことがあったからでしょう?

不愉快なことがあったら怒りを感じるのは健全な反応。

あなたのご両親はそんなあなたを見て

”なにか嫌な事があったの?”

と問いかけるかわりに

”ふくれっつらをするな”

と言っていたのね。

それはご両親があなたがふくれっつらをしていると不都合だからあなたをコントロールしようとしていただけなのよ。」

「ご両親はあなたが感情を感じるたびにあなたを叱った。

おまえは性格の悪い怪物だとあなたに言った。

でもね、それは猫に対して

”おまえは犬だ。犬のようにふるまえないなんてだめな奴だ。”

というのと同じことよ。」

「こどものあなたはご両親の言う通りに自分は怪物だと思った。

犬のようにふるまえない自分はだめだと思った。

猫は犬じゃないのだから犬のようにふるまえなくて当たり前。

でも世の中に猫はたくさんいる。

猫であることは怪物であることじゃない。」

 

ISPのセッションではこのような心理教育を交えることもあります。

自分のことを客観的にとらえることは難しいものです。

こういった指摘を受けて初めて自分がとらわれていたものに気づくことも多いです。

 

それでも、今回のセッションでは私はなかなか”怒り”の感情にアクセスすることができませんでした。ありとあらゆる防衛のパターンが出てくるのです。

 

どうせうまくいかないという無力感。

怒りなんて感じても仕方ないというあきらめ。

自分が悪いんだから仕方ないという罪悪感。

 

どれも、奥底にある”怒り”を感じさせないための私の感情の防衛パターンです。

 

身体の奥にある深い怒りの存在には気づいているのに感じようとしても感じられないもどかしい時間が続きました。

 

でも、今回のセッションで重要だったのは、身体の奥にある深い怒りの存在に気づいたこと。その怒りを感じないために数多くの防衛パターンを私が身に着けてしまっていることです。

 

ここまでで、今回のセッションは終了となりました。

というわけで、ISPセッション体験記は次回に続きます。