はぐくむブログ

自分にやさしくするってどんなこと?をつぶやいています。Somatic Experiencing®を中心に身体の内側からの安心をはぐくみます。

盛り上がった後や緊張した後に何もしたくなくなるのは・・・

今日もはぐくむブログをご訪問いただきましてありがとうございます😊

 

セッションでクライエントさんとお話ししていると、同じ時期に同じような困りごとを話す方が何人もいらっしゃることがあって、不思議です。

 

最近よくお聞きするのが

・ 楽しいイベントで盛り上がった後に何もする気が起きなくなってしまう

・ 緊張を感じることがあった後は身体を動かすことさえ億劫になってしまう

というお話です。

 

こういった症状があまりにも強かったり長く続く場合には、お医者様に診ていただいて病院が隠れていないかどうか確認してもらう必要があるのですが、一つの仮説として、神経の働きが影響している可能性が考えられます。

 

イベントで盛り上がったり、緊張を感じると、私たちの身体の中で交感神経が活性化します。神経系のリズムが整っていれば、ひとしきり盛り上がったり緊張を感じることが終わると交感神経の活性化は落ち着いていきます。そして、副交感神経のリラックスモードに移っていきます。

 

ところが、神経系の調整が苦手な方は、交感神経の活性化状態からなかなか戻って来られません。

 

すると、身体は交感神経の活性化を抑えようとして、副交感神経の中の背側迷走神経が交感神経を無理やり抑え込みにかかります。

 

例えて言うと、アクセルから足を離すことが出来なくて、スピードを無理矢理落とすためにアクセルを踏んだままブレーキを踏み込んでいるような状態です。

 

 

これが、盛り上がった後や緊張した後に何もできなくなってしまう背景で身体の中で起こっている可能性があります。

 

この状態はとってもしんどいので、Somatic Experiencing® では神経系のリズムを調整して行きます。

 

急ブレーキを使わなくても、アクセルから自然と足を離してエンジンブレーキの力でゆっくりと減速する、というやり方を身体の中ではぐくんでいくお手伝いをするというイメージです。

 

神経系の調整不全は、決して私達の努力不足とか能力不足ということではありません。身体がまだ知らなかったり、知っているけど使うのを忘れてしまっている機能や力があるというだけのことなんです。

 

身体のメンテナンス、という軽い気持ちでセッションを受けてみてくださいね😊