はぐくむブログ

自分にやさしくするってどんなこと?をつぶやいています。Somatic Experiencing®を中心に身体の内側からの安心をはぐくみます。

幸せだと不安になる人は

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映画やドラマを見ていると、印象に残る作品は、登場人物のキャラクターが愛着タイプやエニアグラムのタイプに矛盾なく当てはまっていることが多いように感じます。

 

昨日、「アリー/スター誕生」という映画を観ました。マツコ・デラックスさんの「ベタを見に行け!」という宣伝文句以外の事前情報ゼロで行ったので、レディーガガに顔も声もそっくりな女優さんだなと思って見てたらラストでレディーガガだったとわかってびっくり( 笑 )したという我ながらお恥ずかしいオチでした。

 

事前情報ゼロで観たのに、この映画は多分私の中の2018年ベスト1じゃないかと思うほどいい映画でした。

 

映画を見終わった後にしばらく現実に戻れないほどガーンと来たのは、映画で主人公の恋人のジャックが、まさに愛着タイプ混乱型そのものだったから。それを見事に演じ切ったブラッドリークーパーさんは素晴らしい俳優さんだと思いました。

 

映画のストーリーについて、ネタバレにならない部分だけ書くと、主人公アリーの才能を見出し、スターダムに押し上げてくれる恋人ジャックは、彼自身も人気シンガー。父親はアル中、母親は彼を産んですぐに亡くなっています。ジャックは、アリーを愛し、愛され、幸せになると、もともとそれほど安定していなかった精神状態を崩して行きます。

 

ジャックはアルコールやドラッグへのアディクションの問題も抱えていたので、愛着タイプの話だけで論じるのは少し難もありますが、

アリーとの関係が幸せなのに、家庭のあたたかさも知ることができたのに、それでもどんどん不安定になっていく。自分ではコントロールできない、どうしようもない衝動に苦しむ姿が、まさに愛着タイプ混乱型を想起させます。

 

安定型以外の愛着タイプの人々、特に混乱型の愛着タイプの人々は幸せを感じると、

脳や神経が

「幸せ?こんなの経験したことない!危険が起こるに違いない!備えなきゃ!」

という方向に働いてしまいます。

 

すると、不安になったり、疑いの気持ちが起こったり、幸せをわざとぶち壊すようなことをしたりしてしまいます。これは、思考でコントロールするのは難しい衝動です。

 

でも、これは脳や神経の働きのパターンがそうなっている、ということなので、変えて行くことはできます。

 

だから、幸せだと不安になったり、幸せを壊すようなことをしてしまうパターンがあるなあ、という人は、安心してくださいね。

 

私はこの映画を妙な共感を持って見てしまいましたが、これからご覧になる方はジャックの愛着タイプにも注目して鑑賞すると、また別のおもしろさがあるかもしれません。

 

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