はぐくむブログ

自分にやさしくするってどんなこと?をつぶやいています。Somatic Experiencing®を中心に身体の内側からの安心をはぐくみます。

毒親育ちは相談することが苦手

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 親が共感的な対応をしてくれないと、自分で考えて解決することが得意になりがちです。でも、つらいことがあった時やモヤモヤした時に人に話すことって大事なことなんです。

 でも、そんなこと言われても誰かに話すってことをどうやってやればいいのかが分からなかったりもします。

 誰かに話すことについて、哲学者の國分功一郎さんが面白い表現をしています。

 分かったのは、とにかく口に出すのが大切だと言うことです。これはどう言うことかと言うと、「口に出す」と言うのは、観念を、口の辺りの機構を使って空気の振動にすることですね。つまり、観念を物質化することです。で、「物質化する」とはどう言うことかと言うと、僕の中から何かが外に出て行くということなんです。

 ただ、その実践が困難な場合があります。観念がうまく物質化できないことがあるのです。いくつかのパターンが考えられると思います。言い方が分からない。言いたくない。そもそもそれが何なのか分からない・・・・・等々。

 それも大変重要なのですが、僕自身の体験に即して言うと、「そういうことは口にしてはいけないのだ、そもそも考えてもいけないのだ」という正体不明の強迫観念が観念の物質化を阻止する場合があって、これが最も厄介です。 

 「相談する」って考えるとダメです。これは僕にはよく分かるんですが、相談したことないんだから、「誰かに相談してみよう」とか思ってもダメ何です。だから、「観念の物質化」とか「物質化した観念の体外放出」などと考えてみるのです。つまり、自分の身体に起こる化学変化のようなものとして考えるのです。

(「哲学の先生と人生の話をしよう」より抜粋)

 この中で面白いポイントは2つあります。

  • 相談することが苦手な人は「そういうことは口にしてはいけない、考えてはいけない」という強迫観念を持っていることがある
  • でもとにかく、口の辺りを動かして空気の振動にしてみることが大切

 共感的な対応を小さい頃にしてもらえないと、「言葉にして伝えることには意味がない、自分で考えて解決するのだ」という信念のようなものを身につけてしまいがちです。

 でも、聞いてくれそうな信頼できる相手に、とりあえず口にしてみる。すると、意外と聞いてもらえたり寄り添ってもらえたりします。もしも、とんちんかんな返答が返ってきたら、感じた違和感を口にして相手に伝えてみる。
 これを繰り返すことで、自分の感じることをありのまま伝えても大丈夫出し、そうすることで自分は楽になるということがだんだん理解できるようになっていきます。

 少しずつ、試してみてくださいね。

 

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