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V.E.フランクルの「意味の癒し」という本を読んでいます。
V.E.フランクルはオーストリアの精神科医・心理学者でアウシュヴィッツ収容所を生き延びた方です。「夜と霧」「それでも人生にイエスという」などの名著を残しています。
「意味の癒し」、まだ読みかけなのですが、とても意味深い文があったので紹介します。
愛の意味
愛は他の人間をその人格の最も奥深い中核において把握するただ一つの道です。
もし人が他の人間を愛することがなければ、その人は他の人間の真の本質を十分に知ることはできないでしょう。愛の精神的働きによって、人は愛される人格のうちに宿る様々な本質的能力を見る能力を与えられるのです。
さらに、それによって人は愛される人格の中に潜んでいる可能性をも見ることができるのです。それはまだ実現されていないが、やがては実現されるはずであるところの可能性です。
それだけではありません。この愛によって、愛する人は、愛される人が潜在的に有している可能性を実現するのを可能にしさえするのです。
愛する人は、愛される人がなりうるもの、なるべきものを可能にしさえするのです。愛する人は、愛される人がなりうるもの、なるべきものをその人に気づかせることによって、それらの可能性を現実化させるのです。
男女の愛、親子の愛、いろいろな愛に共通する「愛の意味」な気がします。
愛することが持つ力、それは、愛する人にとっても愛される人にとっても素晴らしい影響を与える力なのだなあ、と思える素敵な内容だなと思います。