はぐくむブログ

自分にやさしくするってどんなこと?をつぶやいています。Somatic Experiencing®を中心に身体の内側からの安心をはぐくみます。

Somatic Experiencing® セッション体験談

今日もはぐくむブログをご訪問いただきましてありがとうございます😊

 

Somatic Experiencing® のセッションを受けてくださっているクライエントさんから、体験談をいただきました。

 

このクライエントさんは、毒親・モラ旦那に苦労し、生きづらさを抱えながらも、自分の子供には自分と同じ思いをさせまいと育児・仕事を精一杯頑張っている女性です。生きづらさをどうすればいいのか、何が原因なのかを考え・調べ続けて、パンク寸前のところでセッションを受け始めてくれました。このクライエントさんの、なんとかしようという強い思いと行動力にはいつも感服しています。

そして、今もとても忙しい中なのに、詳細な体験談を寄せてくださいました。

 

——————————————

私は、Somatic Experiencing® を勧められるまで全くその存在を知りませんでした。
しかし、生きづらいというのは自覚していました。


私はアラフォーの会社員で子二人を持つ母親です。(自分の親がきちんとした親でないことは若いときから気づいていましたが)今の自分に降りかかっている影響や苦しさの原因が親との関係にあるというつながりを具体的に理解し、実感できたのは、わずか8年前で、第一子を産んだ頃です。


その頃は、家事も育児も経済面でも非協力的な旦那のもと育児・家事・仕事一切が私一人に降りかかり、努力をしてもしても追い付かず自分が納得できるような「存在しててもいい私」になれずパンクしたことをきっかけに、旦那からも今までモラハラを受けていたことにやっと気づきました。(気づいた当時は結婚10年目です。)


それまでも身勝手だった旦那でしたが、(今思うと)親からの愛情を受けておらず寂しかった私はお互いにすべてを受け入れ合った信頼関係の中で暖かい家庭を築くことを夢見るあまり、出会った当初の外面ですべてを信頼しきってすがり、結婚後も不審に思っても、旦那の巧みな言葉の元に洗脳状態となり、疑問に感じる部分に蓋をして尽くしてきたのです。


この時期は、多忙と心労で体はボロボロでしたが、あまりの心の辛さに体に鞭打ってネットサーフィンであらゆる記事を読み漁り、心理カウンセリングも沢山受けました。そして、やっと親からの影響で、今のような旦那を選んだこと、今の湧き上がる苦しさ、全てが一本の線でつながりました。今振り返ると、幼少の頃から両親が私の気持ちに寄り添う姿勢はなく、母親には父親の愚痴を言われ父親が大嫌いだったため、一人っ子だった私は母親が死んだら一人になると恐れ「あれはダメなこと」「これは素晴らしいこと」と今思うと偏った母親の価値観を(親に見捨てられないために)正しいものと信じ、常に努力をして親が望むような金・立場・身なり・好みであらないと自分の存在価値がないと常に駆り立てられて、幼少の頃から過ごしていましたことも気づきました。


しかし、いくらカウンセリングを受けて、自分を辛くする思考回路の原因は分かっても、毎日の中で、常にほっとする時間はなく、疲れ切って何も手につかなくなる→→そうするとやることもたまり余計何もしたくなくなる→→やることは際限なくたまるので無理やり動いても、息がとまりそうに辛く、なのに周りは難なく毎日をこなしているよう見えて自己嫌悪を感じて苦しい、の悪循環は何年間も一向に変わりません。


そんな時に1年ほど前Somatic Experiencing® のセッションを勧められました。
はじめは体に焦点を当てた考え方を全く理解できず「?????」でした。


さいころからの親からの養育・それを引きずって同じような旦那を選んでしまい、現状に至ってるのが苦しさの原因なのにに体のトラウマとは何か?訳が分かりませんでした。
と(失礼ながら)半信半疑でセッションを受けてみると、優美子さんが「足の裏の感覚を感じて」「背中の感覚を感じて」「背中の感じは〇〇な感じかな」と体の感覚を感じるようSomatic Experiencing®の考え方も分かりやすく解説も加え、リードしてくれました。
しかし、私が驚いたのは、自分の体の感覚なんて考えたこともなかったし、感じたこともなかったので「足の裏の感覚を感じて」と言われても分からなかったことです。
健全に育って生きた人は自然に感じてることと説明を受け、私は「自分をなんて抑圧していたのだろう」と体で感じました。
しかしセッションの回数を重ねるうちに、だんだんと体の感覚が分かるようになりました。ゆったり、ボーっとする感覚が訪れるようになったのです。
そして、それに気づくと同時に、ゆったりと気持ちが落ち着くと、途端に心臓がドキドキしてきて「ゆったりしてるんじゃないよ。もっと考えろ、行動しろ。」と駆り立てる体の反応が出てくることにもセッション中に気づきました。
これが私の休みたくても休めず常に先々のあらゆる不安を引っ張りだしてきて悩み、不安に駆られ辛くなってしまう生きづらさの元だったのです。まさに、「尻尾をつかんだぞ!」という感覚でした。


今までは、普通の心理カウンセリングやネットを見て自分の頭の中で思案していただけだったので、自分を支配してくる黒い恐ろしいものの正体が(成育歴に原因があると頭では分かっていても)分からず、正体が分からないので対処法も分かりらないし、対処するなんて発想もありませんでした。


でも、体の感覚として意識できれば、その嫌な感覚を消せばよいのです。もちろん優美子さんがセッションで嫌な感覚が消えるようリードしてくれます。リードに従うと、正体不明だった嫌な感覚を体の他の部分に意識を向けると嫌な感覚がすーっと治まると言う不思議な初めての体験をしました。


今までは何をきっかけに嫌な気持ちに襲われるかも分からず、襲われても正体も見えず訳分からず自己嫌悪に悩まされ苦しいだけだったのが、自分の体で正体を感じれるようになり、対処して治めることができるようになったというのは私にとって画期的な経験でした。


優美子さんの優しく分かりやすい解説とリードで、このように自分で自分の状態に気づき状況を理解し治めるという体験をセッションで繰り返し、徐々に「体がトラウマを記憶する」「体が反応する」といったSomatic Experiencing®のアプローチを体で理解することができました。


この理解は、今まで原因もわかっていたのに頭でもやもや考えるだけで何年も前進がなかったのですから、本当に素晴らしいことで、「人間も動物なんだな」と実感する日々です。


今はまだ、優美子さんのリードなしでは自分できちんとコントロールすることは難しいですが、日々の生活の中で「自分を支配してくる黒い恐ろしいもの」が出てきたときに、「またこれが来たな」と尻尾も見えるし、セッションの時を思い出し対処できるようにはなりつつあって以前よりだいぶ楽になってきました。


今までは、カウンセリングや自分で思い悩んでも苦しさは軽くならなかったので、優美子さんに深く感謝しています!


優美子さんの説明やアドバイスも、今の私はもちろん少し先の私を見通していて、言われた通りに心境や状況が変化していくので少し恐い時もありますが(笑)1人ではなく先も見据えて寄り添ってくれる人がいるというのは、自分が苦しさを何とかしようと諦めない原動力になっています。
ありがとうございます!

 

 

★オンラインと対面(東京)で心理カウンセリングを提供しています★ 

SE (Somatic Experiencing®、米国のPeter Levine博士が開発した身体と神経系の統合をベースにした安全で自然なトラウマ療法)という手法をベースに、『セルフコンパッションを高めて自己肯定感や幸福度を高めるセッション』を提供しています。
対面(新宿、高円寺、指扇(埼玉))、オンラインどちらもご利用いただけます。

attachment-treatment.jimdofree.com