はぐくむブログ

自分にやさしくするってどんなこと?をつぶやいています。Somatic Experiencing®を中心に身体の内側からの安心をはぐくみます。

感情に名前をつける

今日もはぐくむブログをご訪問いただきましてありがとうございます😊

 

私たちは日々、自分自身の感情を自覚したり、周りの人の感情を感じ取ったりしていますよね。

 

この感情、私たちはどうやって自覚するようになったのでしょう。3歳になったら突然、「あ、これは怒りだ!」「あ、これは喜びだ!」とわかるようになる・・・というわけではないですよね(笑)

 

赤ちゃんは、

「なんかいい感じ」

「なんかやな感じ」

と感じていると言われています。

感情を表す言葉と自分の感覚が結びついて

いないので、嬉しい感じも、お腹がいっぱいで

幸せな感じもみんな「なんかいい感じ」、

おしめが濡れて気持ち悪い感じも、さみしく

て悲しい感じもみんな「なんかやな感じ」

なんですね。

 

先日、テレビで18歳の時に交通事故でいっさい

の記憶を失った方が話していたのですが、

この方も意識が戻って最初のうちは「なんか

いい感じ」「なんかやな感じ」しかなかった

と言っていました。回復につれて、白米を

食べて口中に広がる「いい感じ」が

「美味しい」、「幸せ」と言うことを

学び・・というように、「なんかいい感じ」

「なんかやな感じ」の名前を一つずつ学んだ

そうです。

 

これは特殊な例ですが、私たちは赤ちゃんや

子どもの頃に親や周囲の人との関わりの中で

だんだん、「この嫌な感じは怒りなんだな」

というように「いい感じ」「なや感じ」を

種類分けできること、そのそれぞれに名前が

あることを学んでいきます。

こうやって、自分の感情に名前がつき、

一つ一つの感情を区別して自覚できるように

なります。

 

そして、怒った時にはお母さんがなだめて

くれるんだな、そうすると怒りは落ち着いて

いくんだな、というように不快な感情が生まれ

ても大丈夫なのだということも学んでいきます。

 

そしてだんだん、なだめてくれるお母さんが

側にいなくても、「あの時お母さんは

優しくなだめてくれたな」、「きっとこう

言ってなだめてくれるな」、と思い浮かべて、

1人でも落ち着くことができるように

なります。

 

ところが、感情に名前をつけることができず

に、「なんかいい感じ」「なんかやな感じ」

のままだと、なんだか嫌な感じなんだけど

それがなんなのかわからないまんまになり、

自分を落ち着かせる方法もわからないまんま

になってしまいます。

 

そして、名前のつかない感覚は自覚しても

対処できないので、「なんかいい感じ」も

「なんか名前やな感じ」も無視するように

なってしまうこともあります。

 

そうすると、なぜかわからないけど不安が

募ったり、イライラがとまらないけど、

自分ではどうにもならなくなってしまったり

します。

 

感情に名前をつけるって、意外に大事な

ことなのです。

 

小さい時に親が忙しくて不在がちだったり、

親自身も自分の感情に名前をつけるのが

下手だったりすると、感情に名前をつける

のが苦手になってしまうことがあります。

 

もしも、自分は感情に名前をつけるのが下手

かもしれない、と思ったら、まずは、

「なんかいい感じ」と「なんかやな感じ」に

気がつくようにしてみてください。

そして、それに気がつけたら、それはどんな

感情なのかな?と興味を持ってみてください。

 

小さな積み重ねだけど、意外と大事です😊

 

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