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先日、デーブ・バーガー氏によるBASE (Bodywork and Somatic Education for Trauma Therapists)〜 トラウマセラピストのためのボディワークとソマティック・エジュケーション〜に参加して来ました。
その時にデーブ先生からいただいたアドバイスが自分の中で完全に消化できなかったのですが、先日のクライエントさんが見事に言い表してくれました。
先生のアドバイスはこんな内容でした。
断薬などの依存状態にあるクライエントさんとのセッションでは、心地良さにフォーカスしすぎないことが大切。
そのために、不快な感覚とも一緒にいられるようにセッションを進める必要がある。
これを断薬を検討しているクライエントさんにどう説明すればいいのか、とても迷いました。だって、不具合を感じて快適な状態になりたくてセッションを受けに来てくれているクライエントさんに、不具合な状態にも耐えられるようにセッションしましょう、と提案するのですから。
クライエントさんには、迷いながらこんな説明をしました。
人の状態を、白から黒に明度が変化するグラデーションに例えると、完全な真っ白な状態に常にいられる訳ではない。だから、常に真っ白な状態にいようとすると不安定になる。多少グレー寄りの状態になったとしても、安定していられるようにしてみませんか?
こんな提案をしてクライエントさんががっかりしないか、内心ドキドキでした。
ところが、クライエントさんはすぐに理解してくださってこんな風に言ってくれました。
真っ白な状態にとどまろうとするのは、グラデーションの中のたくさんの色の中のほんの一点の上に安定して立とうとするようなもので、針の穴のような一点の上に安定して立っていようとするようなものなんですね。だから、心地良さにとどまろうとしすぎると不安定になってしまうんですね。
とても的確な理解と表現に脱帽です。
これは、心理学のレジリエンスの考え方に近いようにも思います。
レジリエンスとは、逆境から立ち直り成長する力を言います。
・逆境にあったとしても回復できる自分、成長できる自分を信じる
・不安や痛みに圧倒されてしまわないで踏んばれる力
こういうものをはぐくむこともとても大事なんだな、と勉強させてもらいました。
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SE (Somatic Experiencing®、米国のPeter Levine博士が開発した身体と神経系の統合をベースにした安全で自然なトラウマ療法)という手法をベースに、『セルフコンパッションを高めて自己肯定感や幸福度を高めるセッション』を提供しています。
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