はぐくむブログ

自分にやさしくするってどんなこと?をつぶやいています。Somatic Experiencing®を中心に身体の内側からの安心をはぐくみます。

自己肯定感や自尊感情が低くなるのは

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親から否定的な言葉かけをされて育つと、自己肯定感や自尊感情が低くなる、という話を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。

 

自己肯定感や自尊感情は、自分の自分に対する評価だと言えます。

私たちは自分を評価するときに、どんな風に評価を進めるのか、心理学ではこんな説があります。

第一段階:自分自身のある側面に注目して把握する
第二段階:ある側面に注目して把握したことを理解する
第三段階:自分の特徴を自分なりに捉えて、それがどの程度満足のいくものなのか自分を評価する

 

例えば、自分の外見を評価するときには鏡の前に立って自分を観察して「足が長いわ。」とか「ウエストがくびれているわ」などと自分自身について理解して、「お尻はちょっと垂れてるかもしれないけど足が長いしウエストがくびれているから、全体的にはスタイルがいいんじゃないか」、という風に評価が決まっていきます。

 

一方で、「自分の人間性はどのくら魅力的なのか」とか「自分はどれだけ優しい人間なのか」みたいな形や量では測れない部分を評価するときには、自分の経験の記憶を辿って自分を理解して評価することになります。

 

ところが、自分の記憶は、自分の直接の経験なのか(自分が実際にした行為や思考なのか)、二次情報として外から得たものなのか(見たり聞いたりしたものなのか)は意外と曖昧です。
実際にはなかった出来事を自分の経験だと思って詳細に語り出してしまう「偽りの記憶」現象は誰にでも起こると言われています。

 

つまり、他の人から「あなたはそのような人だ」と見なされたことによって自己理解は簡単に変わってしまうんです。

例えば、カウンセリングの場面でセラピストから「それは過去の性的な被害経験が何か関係しているのではないか?」と言われると、クライエントは実際はそんな経験はないのにも関わらず「性的虐待を受けた自分」という偽りの自己を作り出してしまい、「私は性的虐待の被害者」という自己理解に到達してしまうというのが偽りの記憶です。

他者との関係の中で「ある者」と見なされてそう扱われると、自分はそういう人間なんだ、と捉えてしまう傾向が私たちにはあるんです。

 

これが、親から否定的な言葉かけをされて育つと、自己肯定感や自尊感情が低くなる、のメカニズムです。

 

何を言いたいかと言うと、それは親から「ダメな子」「性格が悪い子」と見なされたから自分はダメなんだと言う評価をしているだけで、親が言ったことは「真実ではない」と言うことなんです。毒親は、子どもをコントロールするために、子どもが「自分はダメで不完全な存在なんだ」とか「自分は恥ずかしい存在なんだ」と思うような言葉かけや接し方を様々な場面で繰り返します。

 

でもそれはあなたを表す事実ではないんです。
どうかこのことを理解して、自己肯定感が低い方は、自分についての誤った評価を少しずつ変えていってくださいね。

 


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SE (Somatic Experiencing®、米国のPeter Levine博士が開発した身体と神経系の統合をベースにした安全で自然なトラウマ療法)という手法をベースに、『セルフコンパッションを高めて自己肯定感や幸福度を高めるセッション』を提供しています。
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