はぐくむブログ

自分にやさしくするってどんなこと?をつぶやいています。Somatic Experiencing®を中心に身体の内側からの安心をはぐくみます。

本当ののぞみは何?

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巣ごもり生活を続けている中で、うっかりAmazon Primeの韓国ドラマ「キルミーヒールミー」を見てしまいました。どんどん続きを見ることができるので、ぶっ通しで見てしまって楽しいけど危険ですね(笑)

 

ちょっとネタばれになるので、これから見る方はちょっとご注意ください。

このドラマ、解離性同一性障害(かいりせいどういつせいしょうがい、Dissociative Identity Disorder ; DID)の男性が主人公です。解離性同一性障害は「多重人格」という表現の方が一般的かもしれません。多重人格というと何か得体のしれない恐ろしいものというイメージがあるかもしれません。でもその多くは、耐えられないほどの心理的・身体的苦痛を受けた人が、生き延びるために別の人格を作り出して、別人格に心理的・身体的苦痛を引き受けてもらうというメカニズムで起こると言われています。

ドラマだと割り切って見る必要がある部分も多々あるのですが、印象に残るシーンがたくさんありました。

 

ドラマのタイトルの「キルミーヒールミー」ですが、ドラマの中のこんなシーンがタイトルの由来になっていました。

 

主人公の男性の別人格が自殺を試みた際に「KILL ME(殺して)」というメッセージを残します。過去の虐待の記憶、それが元で複数の人格が生まれてしまったことで自分が怪物になってしまったという苦しみから、「KILL ME(殺して)」というメッセージが出てくるのですが、それを見たヒロインの女性が

 "苦しみから抜け出したいから「殺して(死にたい)」と思うではなく、

苦しみから解放されたいから「癒して」と言ってほしい"

と主人公の男性に語りかけます。

それまで誰の助けも借りられなかった主人公の男性は、そこで初めてほんの少し、孤独から抜け出し・・・。と話が続いていきます。

 

苦しいこと、つらいことがあると、自分を責めたり自分を押し込めたりしがちです。でも、その気持ちの底には、「幸せになりたい」「楽になりたい」っていうのぞみが隠れていることに気づいて、それを認めることってとても大事です。

それはとても勇気がいることかもしれません。でも、そこから動き出すものが必ずあるはず。そうしみじみと感じたドラマの1シーンでした。

 

 

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