はぐくむブログ

自分にやさしくするってどんなこと?をつぶやいています。Somatic Experiencing®を中心に身体の内側からの安心をはぐくみます。

Somatic Experiencing®が考える「トラウマ」①

トラウマ解放、と言っても様々な手法があって、私が学んでいるのはSomatic Experiencing®という手法。

つたない私の言葉で解説すると、Somatic Experiencing®では、トラウマとは、何か衝撃を受けた時に身体の中で発生したエネルギーが、神経系の中で行き場を失って蓄積されてしまっている状態、と考えています。

ヒトと言えども、所詮は動物で、動物が何か衝撃を受けた時や危険を感じた時に取りたい行動はたった2つ。それは①戦うか②逃げるか。このどちらかをやりとげることができれば、体内で高まった神経系のエネルギーは役割を果たし終えて、解消されていくとのです。

ところが、①戦うことも②逃げることもできなかった場合、最後の対応として「凍り付き」が起こります。これは意識を失った「死んだふり」の状態をイメージしてもらうとわかりやすいかと。意識をシャットダウンすることで、野生の世界であれば天敵が自分に興味を失って去っていくかもしれないし、意識を失うことでそれ以上の恐怖や痛みを感じないというメリットが発生するのです。でも、凍り付いた状態では、神経系のエネルギーは行き場をなくして身体にとどまってしまうのです。これが、「トラウマ」だとSomatic Experiencing®では考えています。

この行き場をなくした神経系のエネルギーが残ってしまうとどんな不都合が起こるのか。については、また次回!