今日もはぐくむブログをご訪問いただきましてありがとうございます😊
V.E.フランクルの「意味による癒し」を読み終わりました。
V.E.フランクルは1905年生まれの精神科医です。第二次世界大戦の際にナチスによって強制収容所に送られ、奥さんを始めとして家族の多くを失っています。
彼は強制収容所に送られる前から「意味を持つこと」が人の精神の健康に及ぼす影響についての考察を深めていたのですが、この強制収容所の体験を通じて「意味を持つこと」について確信を持って数々の著書を残しています。
この「意味による癒し」の中で、フランクルはこう言っています。
幸福は「追求」して得られるものではなく、むしろ結果として生じるはずのものなのです。人が幸福を目標にすればするほど、その目標を取り逃がします。 (159頁)
人が人生に意味を見つけ、その意味を充たすことができるならば、その人は幸せになり、また苦悩にも打ち克つことができるようになります。
まったく意外なことだったが、意味充足のためには、自分の到達しようとする人生の目標にどんな犠牲を払ってもしがみつこうとするよりも、新しい状況に常に順応していける心理的な可塑性(かそせい)や順応性の方が役に立つということがわかった。(209頁)
「自分自身に対して、ユーモアを持って客観視し、無駄に反省しすぎない」、「何らかの目的や愛すべき他の人格にエゴを超えて真摯に向き合うこと」をすることで、結果として幸福が手に入る、らしいです。