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最近、トラウマの3つのループの話を聞きました。トラウマを受けた時に、私たちの脳と身体でどんなことが起こっているのかについての仮説です。
今回は3つのループの3つめのループの覚書です。
3つめのループは、刺激文脈学習のループです。
痛みやつらさを乗り越えることができない経験をしてしまうと(でもそれは私たちが悪かったわけではない)、乗り越えられない脅威を避けるために、脅威へのアンテナがオンになってしまい、常に脅威に意識が向いてしまう状態になるループです。
自分の生命を守るために、脅威を避けなければならない、脅威を避けるためには脅威がどこにあるのかを常に察知しなければならない、だから常に脅威を発見し続けてしまう、というパラドックスが起こってしまう、というループです。
ループ3 : 刺激文脈学習のループ
(刺激や文脈から学習し、それがまた辺縁系への刺激になる)
脅威となる出来事という刺激があったときに、何が安全で、何を避けるべきか、どんなことを求めるべきか、という学習が起こる
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脅威への反応の記憶がループ3で強化される。
これが脅威となってループ1,ループ2がはじまる
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すると、上丘がたびたび刺激される
上丘の機能により、脅威から目を背け、避けようとして、痛みやつらさを完全に経験しない「問題を避ける」パターンが繰り返されていく
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結果、痛み(感情・身体)に向き合うことができなくなる。
つらいこと、嫌なことが起きるたびに上丘によって「そこをみてはいけない」となるため、自分のつらさ、苦しみから目を背けようと、常に脅威への反応システムがオンになった状態・常に脅威に対抗しようとしている状態に置かれることになる。
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この学習ループによって「この感情はとても危険だから避けなければならない」と強く学習されていく。
このために痛みが起きた体験、痛み、悲しみ、苦しみの起源に向き合う能力が永久に損なわれていく。
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