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何歳になっても人は変われる、大きく花ひらくことができると常々思っています。
そして、私の大好きな画家のオディロン・ルドンもまたその一人だったのではないか、と勝手に推測しています。
オディロン・ルドン(Odilon Redon)は、19世紀後期から20世紀初期にかけて活動したフランス人画家である。
裕福な家庭であったが、生後2日目にしてボルドー近郊の町ペイル=ルバード(Peyre-Lebade. シャトー・ペイル=ルバード)へ里子に出され、11歳までの少年期を寂しい田舎の地で親元を離れて過ごしたとされる。病弱で内向的な子供であったという。
(Wikipediaより抜粋引用 オディロン・ルドン - Wikipedia )
そんなルドンの前半生の作品は、木炭画やリトグラフを中心とした「白と黒」の作品が多く、題材もどこか空想的なものが多いのが特徴です。
ボードレールの「惡の華」の表紙にもなっているので、目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
これは本当に勝手な推測でしかないですが、彼の生育歴や作品から、彼は「回避型愛着」の人であったのではないかと思います。
そんな彼の作風は後半生で大きく変わります。
彼の結婚は40才を過ぎてからで、46才の時に最初の子を授かります。最初の子は残念ながらすぐに亡くなってしまうのですが、49才の時に2人目の子を授かってから、彼の作品は色彩に溢れたものへと大きく変わります。
1886年には待望の長男ジャンが生まれるも、わずか半年で亡くなってしまい、オディロンの画風は以前にも増して鬱々としたものになっていった。ところが、3年後の1889年に次男アリが生まれたことで、オディロンの人生模様は一変する。画業についても明くる1890年頃から作風が大きく変化し、豊かな色彩を用いるものになった。
(Wikipediaより抜粋引用 オディロン・ルドン - Wikipedia)
こんな風に。
そして、前半では見開かれた眼が描かれることが多かったのですが、後半はおだやかな安らぎに満ちた閉じた眼が描かれるようになります。
ルドンの後半の作品は、本当に色彩が豊かで、美しく、おだやかさ や やすらぎがあるので、私はとてもとてもとても大好きです。(この色彩の豊かさは、ぜひ実物を見て欲しいです!)
前半生では回避型の愛着を持っていた(と思われる)ルドンが、結婚や子どもを授かったことを通じて安定的な愛着に移行した、それが作風の大きな変化につながったのではないかと私は考えています。ルドンの後半生の作品を見ると、「いくつになっても人は変われる」「苦労をしたことで得られる深いやすらぎやおだやかさの尊さ」ということを思わずにはいられません。
今、回避型の愛着傾向や不安型の愛着傾向、混乱型の愛着傾向で生きづらさを感じている方も、安定型に移行していくことは可能です。ルドンのように。
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