今日もはぐくむブログをご訪問いただきましてありがとうございます😊
呼吸法や瞑想をすると眠ってしまうという方が時々いらっしゃいます。私も以前はそうでした(笑)
呼吸法や瞑想をすると眠ってしまう原因はいくつか考えられるのですが、この2つのどちらか当てはまる方が多いのではないかと感じています。
- 単純に疲れている
- 軽いレベルの「解離」が起きている
1.単純に疲れているの場合
身体が休息を必要としてるので、寝てください(笑)休養がしっかり取れているときに呼吸法や瞑想をすると眠くなることはないはずです。
2.軽いレベルの「解離」が起きている場合
「解離」、聞き慣れない言葉かもしれません。
解離は、意識や記憶や行動などの感覚をまとめる脳の機能が低下している状態のことを言います。解離は健全なレベルの解離から、病的な解離まで幅広いので、解離=悪というわけでもありません。
健全な解離の例には、車の運転に熱中していつの間にか家についていた、とか、読書に没頭して気づいたら2時間たっていてその間周りの人が立ったり座ったり動いていたのに全く気づかなかった、という状態などがあります。
何かに没頭してしまってその間の記憶や行動を取りまとめる脳の機能が低下して思い出せない、ということであれば健全です。
注意が必要なのは、心地よくない状態or心地いい状態に耐えられなくなって脳の意識や記憶を取りまとめる部分がシャットダウン状態になってしまう解離です。
(この状態は、肉食動物に襲い掛かられた草食動物が死んだようにぐったりしてしまう状態と同じような状態です。恐怖や痛みをこれ以上感じないですむように意識を切り離してしまうことで自分を守っている状態、と言えます。)
「死んだふり」的な解離状態というのは動物が持つ防衛本能のなせる技なのですが、この防衛本能を繰り出すことがクセになってしまっていて、「端から見ると普通に活動しているように見えるのに、本人の脳は意識を切り離してしまっている」ことが頻繁におこると、よろしくないです。
小さい頃に両親がとても厳しかったとか、虐待されていたという方は子ども時代の記憶が少なかったりまばらだったりすることがあるのですが、これは「死んだふり」的な解離状態を繰り返してしまっていた可能性があります。
大人になってもこの解離状態を日常的に繰り返していると、スリープモードで常に活動しているような状態なので、本人が持っている能力を発揮しづらくなってしまったり、ケアレスミスやうっかり忘れてしまうことが多くなったりもします。
話がだいぶそれてしまいました。
瞑想すると眠ってしまう、というところに話を戻します。
身体が休息を求めているわけではないのに、瞑想をすると眠ってしまう、というのはここまでで説明した「軽いレベルの解離」が起きているかもしれません。
瞑想なら心地いいことをしているはずなのになぜ、「死んだふり」状態になるの?と思いますよね。
スタートは瞑想という心地いいところなのです。ゆっくり時間をとって心地よさを味わうと、軽いレベルの解離クセのある方々の体内では、「こんな風にゆっくりしていていいの?」「こんな風に自分とゆっくり向き合っていたら何か脅威が襲って来るんじゃないの?」と一気に警戒モードになってしまうんです。
すると、警戒モードをこれ以上感じていたくない!と脳が判断して意識や記憶をシャットダウンしてしまい、眠ってしまう・・・ということが起こります。
常に警戒モードや緊張モードにある人は、少しリラックスするだけで身体がびっくりしてまた一気に警戒モードや緊張モードに戻ってしまうんですね。
そして、この軽いレベルの解離、繰り返すとどんどん身体にその解離モード癖がついていってしまうので、あまり繰り返したくないんです。
心当たりのある方にオススメしたいのは、こんな方法です。
・瞑想やリラックスは短時間(10秒とか20秒)から始める
・できれば、目を開けた状態でやる
例えば、今まで行ったことのある気持ちよかった場所やとてもリラックスした瞬間を10秒くらい思い出して感じて、すぐに日常生活に戻る、というようなことの繰り返しがとても効果があります。
ちなみに私は軽度の解離癖がものすごく強かったので、最初は心地よさを感じるのは1〜2秒からはじめました。今はコンディションにもよりますが、7〜8分は大丈夫です。(それ以上の長さは試したことがないので、試してみたらできるのかもしれません。)
瞑想すると眠ってしまう、という方は、試してみてください。
★オンラインと対面(東京)で心理カウンセリングを提供しています★
SE (Somatic Experiencing®、米国のPeter Levine博士が開発した身体と神経系の統合をベースにした安全で自然なトラウマ療法)という手法をベースに、『セルフコンパッションを高めて自己肯定感や幸福度を高めるセッション』を提供しています。
対面(新宿、高円寺、指扇(埼玉))、オンラインどちらもご利用いただけます。
attachment-treatment.jimdofree.com